本ファンド対象事業の魅力
地方出身者と地元との、新しい関係をつくりたい。東北の玄関口、福島県白河市。ここは、大学のない街。18年間育った土地を、進学する高校生は離れざるを得ません。 離れたその後も、彼らが育った地域と共に成長できるような新しい地方と都市の関係を創りたい。私たちのプロジェクトは、地域の高校生だった大学生・社会人が ”何度でも戻ってくるためのゲストハウス”。 白河駅前ビルのリノベーションを通じて、日本一若者が挑戦できる街を目指します。

1.大学のない街で、高校生とはじめたプロジェクト「EMANON」
2.地方出身の若者が、地元を信じるためのゲストハウス
3.白河らしさの味わえる、白河駅前エリアでのリノベーション
4.次世代を応援する白河・福島の人のつくるリターン品
ここを、日本一若者が挑戦できる街にしたい。 次の世代が、この街を信じて挑戦できる街にしたい。 ゲストハウスへのファンディングを通じて、一緒に新しい未来を準備しませんか。
大学のない街で、高校生とはじめたプロジェクト「EMANON」
一般社団法人 未来の準備室の青砥和希です。 私は、福島県白河市にある築90年の空き家をリノベーションしたカフェ「EMANON」を運営しています。このカフェ最大の特徴は「高校生びいき」。高校生は、無料で場所を使うことができますし、注文時も学割価格。電源・Wi-Fiも使い放題です。

福島県白河市は、大学のない街です。 進学する高校生にとって、高校生活は18年間過ごした地域に住む最後の3年間。高校生たちが、進学した後にも、地域の中に戻ってくる拠点があるようにーー進学した後にも、地域の中にその成長を見守って喜ぶ人がいるようにーー そう願って、高校生にとっての地域の居場所として『コミュニティ・カフェ EMANON』をつくりました。家と学校の間にある、高校生のためのサードプレイス。大学生が相談にのったり、大人と話し込んだり、時には商店街に繰り出したり。

そんな場所を高校生と一緒にDIYでつくりはじめたのは、2015年の秋でした。当時、一緒にカフェをつくった彼らが、いまは大学生になって、カフェや商店街に立ち寄ってくれています。大学生になった彼らが、大学のない街を大学生として歩いているーーそれだけで、とても嬉しい景色です。

街の大人が(自分の子供以外の)大学生と話すことのできる環境。高校生が気軽に大学生に話しかけられる環境。これまで、地方にはその環境がありませんでした。そんな未来を目指してカフェを立ち上げ、いまこうして大学生が立ち寄る場所がある。とても嬉しい事実です。何者にも代え難いと言ってもいいです。 そんな状況がある今、私たちが考える次のステップが、”何度でも戻ってくるためのゲストハウス”です。 大学生や若手社会人をはじめとする若い世代が、思い思いに街を行き交い、地域を舞台に有意義な時間を過ごすーーーそんな未来のために、車がなくても気軽にこの街を訪れることができるゲストハウスが作りたいのです。

地方出身の若者が、地元を信じるためのゲストハウス。
大学生が、大学のない街に少しづつ増えています。 でもまだ、私は自信がないのです。 「ここに帰って来るべきだ」とか「白河は世界のどこよりも素晴らしい」と、大学生にも、高校生にも、まだ断言する自信がないのです。ここはあまりに小さな地方都市で、「郷土愛」とか「地方創生」とか、流行りの甘い言葉を単純には信じられない。私自身も、もともとは地元出身の、地元を信じられない学生だったからです。

しかし、そんな地方都市でも、私は次の世代に、白河には帰ってくる価値があると伝えたい。自分たちのバックグラウンドのひとつを、自信を持って肯定しようと伝えたい。 私は、白河を信じたい。 そして、次の世代にも信じていいよと、伝えたい。 進学に伴って上京した私にとって、地元を考える転機になったのは、日本史史上もっとも「福島」の2文字がメディアに踊った震災の年2011年です。地元福島の課題を、地元出身の自分たち世代が、取り組まなくて誰が解決してくれるのだろう?そう思ってカフェをつくろうとしたその時、たくさんの街の人が私たちの挑戦を応援してくれました。

「白河は、日本一若者が活躍できる街。」 「だから、ここにはいつ何度でも、帰ってくる価値がある。」 私は、次の世代にそう自信を持って伝えたいのです。 大企業や最先端の研究機関はなくとも、どんな若者も、チャレンジできて、応援してくれる大人がいる。日本中で若者が少数派で、出る釘は打たれるような時代であっても、この街は挑戦の背中を押してくれる街。 この街はそんな街だと、地元出身の大学生・社会人に伝えたい。欲を言えば、日本中の若者にも、白河の素敵な大人たちの存在を伝えたい。気軽に滞在でき、地域の魅力が詰まったゲストハウスを通じて、白河に集まる若者と、白河の素敵な大人や会社とを繋げたいです。 白河を、次の世代が信じられる街にしたい。若い人がこの街に集まるきっかけとして、このゲストハウスをつくります。

白河らしさの味わえる、白河駅前エリアでのリノベーション。
リノベーション予定のビルはJR白河駅前から徒歩1分。 白河駅は、新幹線の停まる新白河駅から一駅。かの松平定信公が治め、奥州街道の宿場としても栄えた城下町・白河の中心エリアです。

ロードサイド型の店舗がほとんどなく、白河らしい個性のつまった商店や住民が集まる地域。白河ラーメン屋さん、もつ焼き屋さん、アイスキャンデー屋さん・・・オンリーワンの場所が多くあります。震災で崩落した石垣を積み直して復活した白河小峰城城跡など、歴史に触れることができます。その一方で、市立図書館や市民ホール、そしてカフェ EMANONなど、白河の文化を生み出す装置が揃いつつあるエリアでもあります。

(高校生が作った白河のフリーペーパー「ヨリミチ」。ローカルな商店街も白河の魅力。 linkto: http://uraniwa.jp)
ゲストハウスの屋上からは、白河の象徴でもある那須連峰が見えます。夏の花火大会や、2年に1度の提灯祭り、冬のだるま市など、白河で続く祭事を楽しむこともできる屋上です。 ゲストハウスの名前は、「blanc」。地方都市ならではの魅力、それは自分で自分の活躍の場を持つことのできる「余白(ブランク)」があること。そして「白河」を象徴する色「白(フランス語でblanc)」を重ね合わせました。 この場所からblancプロジェクトが始まります。白河駅前の古いビル。今はまだ、ほとんど手付かずの状態です。施工前の清掃などを少しづつ地元出身の大学生と行っています。

内装は、地元福島の製材店や花屋さんに協力してもらいながらデザインしていく予定です。


次世代を応援する白河・福島の人々がつくるリターン品
リターン品は、カフェ EMANONを形作るローカルなプロダクトや体験です。
これからこの街を離れる高校生に「ここにしかない」経験やモノを提供してきました。
支援いただくみなさまにも、白河の特別な、白河にしかない経験やモノを共有できたら、と思っています。
どうぞ、私たちのプロジェクトを、一緒に成功に導いてください。
よろしく、お願いします。
*このプロジェクトは、東日本大震災からの復興につながるクラウドファンディングをサポートする「復興庁クラウドファンディング支援事業」の対象プロジェクトです。
プロジェクトリーダー 青砥氏
青砥 和希 1991年東白川郡矢祭町生まれ。2010年白河高校卒。 一般社団法人「未来の準備室」理事長。首都大学東京大学院卒(地理学修士)。 専門は人文地理学。都市と地方の関係とその表象について研究。震災をきっかけに立ち上がった学生団体Shirakawa Weekの代表を引き継いだ後、2015年から高校生ひいきのカフェ「コミュニティ・カフェ EMANON」を立ち上げ。2018年からは福島白河への移住・二拠点居住を支援する「ラクラスしらかわ」も運営中。高校地歴科・中学社会の教員免許あり。カフェを拠点にした高校生の活動支援(「裏庭編集部」など)をはじめとして、福島県内の小中高校での講演経験もある。趣味は写真鑑賞とコーヒー、DIY。 EMANONのウェブサイト http://emanon.fukushima.jp ツイッター https://twitter.com/emanon_fks インスタ https://www.instagram.com/cafe_emanon/ note https://note.mu/junbishitsu 代表青砥のフェイスブック https://www.facebook.com/aoto.kazuki