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新築風だけがリノベじゃない!レトロモダンに生まれ変わった「Qpot Hair Salon」

蜂谷智子/ハロリノ編集部2017.9.14

「建物をリノベーションする」と聞くと、完成後の姿を「新築のようにキレイに生まれ変わるのだろう」と想像しますよね? 台湾のヘアサロン「Qpot Hair Salon」は、廃墟のようなビルをリノベーションさせて作られた美容室ですが、その完成後の姿は、まるでタイムマシンの針をどこか別の時代に合わせたような佇まいになりました。そのビフォーアフターをのぞいてみましょう。

古ぼけた廃ビルを、ヘアサロンにリノベーション

Via: archdaily.com

これが、「Qpot Hair Salon」ビルのかつての姿。なんだか日本の下町のようにも見えますが、前述のようにここは台湾の繁華街の一画です。
すすけた外壁は、およそファッションや美容といった華やかなイメージからほど遠いものでした。

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中も、全くのがらんどう。ごみが散乱する床と壁紙のはがれた壁は廃墟そのものでした。けれど「Qpot Hair Salon」のオーナーは、この建物を「サロン兼住居」という自分の城に作り替えたいという願望を持っていたのです。

その難しいリクエストを叶えたのは、台湾を拠点として活動する「HAO Design」。2013年オープンの新しい建築事務所ですが、自分たちで「破壊的で制限のないデザインのアイデア」と振り返るほどの挑戦を繰り返し、ついに2015年にリノベーションは完成しました。しかし、その生まれ変わった姿は、我々が想像する一般的な「リノベーション」とは全く違うものだったのです。

シンプルな外観と、レトロモダンなヘアサロン

via:archdaily.com

これが、サロンの完成後の外観。直方体である建物の基本的な形は変わっていませんが、かつては規則的にならんでいた無機質な窓が、アシメトリーに変化しているのが見て取れます。

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側面にも窓が増え、建物内の風通しが良くなったのではないでしょうか。リノベーション前は側面から張り出していた雨除けもなくなり、すっきりとした外観に。全く別の建物に生まれ変わったようですね!

Via: archdaily.com

入口の手のオブジェに誘われながら、中に入ってみましょう。

Via: archdaily.com
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地上階である1階は、ヘアサロンのカットコーナー。壁と床のグレー、家具の赤、背後の階段のブルーという3色を基調にした店内は、真新しくリノベーションされたわけではなく、どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気。まるで、別の時代にタイムスリップしてしまったような気分になります。

Via: archdaily.com

サロン隅の吊り階段から、上のフロアに行くこともできます。そこには一体何があるのでしょう?

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2階も引き続きサロン。シャンプーとセットのためのモデリング・エリアです。大きな窓からの自然光と、床のエスニック柄タイルのおかげで、1階とは全く違うイメージになっています。

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さらに、この2階のモデリング・エリアの背後には、スキップフロア(split-level)も。オブジェの飾られたウェイティング・コーナーとして活用されていて、1階と2階の空気感をさりげなく橋渡ししているのです。この空間で待ち時間を過ごしたら、日常生活から映画の世界に紛れ込んだような気分になれるのではないでしょうか。

遊び心ある仕掛け満載の居住スペース

Via: archdaily.com

4階建ての建物の3階から上は、オーナーの居住空間。3階は、主にリビング・ダイニングキッチンとして使われています。サロンと家という違いはあるものの、赤を差し色に使ったり、モデリング・エリアのタイル柄に似たカーペットを使用することで、レトロモダンな雰囲気を共通にしているのが見て取れます。

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リビング脇の赤い棚は、なんとウォークイン・クロゼットへの隠し扉も兼ねているのです。ここからストーリーが始まりそうな楽しい仕掛けですね! そして階下の差し色のひとつでもあったブルーは、キッチンに生かされていました。

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最上階の4階は、寝室やバスルームなどのプライベート空間。

Via: archdaily.com

この寝室は、あまりベッドルームには採用されない青紫の天井と壁、カーテンで構成されています。クライアントであるサロンオーナーのイメージを満たすため、「HAO Design」はこういう部分でも大胆なチョイスをしているのです。

Via: archdaily.com
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大胆なデザインは、バルコニーにも隠れています。3階、4階ともにバルコニーがあるのですが、実は3階のバルコニーは4階まで吹き抜けていて、3階のバルコニーの木が4階まで成長することができるのです!これは、1棟まるごとリノベーションすることでしか使えない大技ですね。

Via: archdaily.com

リノベーションで生まれ変わった台湾の「Qpot Hair Salon」。台湾での事例でありながら、街並みなどの雰囲気が日本のようにも見え、親近感がありましたね。それと同時に、建物の外観とインテリアのイメージが全く異なっていたり、リノベーションなのにあえてレトロな雰囲気につくり上げたりと、我々の思い込みを覆す大胆な物件でもありました。
みなさまのご近所にも、リノベーション前の「Qpot Hair Salon」のようにさびれた建物があるのではないでしょうか。その建物も、もしかしたらこんな風に大胆に生まれ変わるかもしれませんよ。

Via:
http://www.archdaily.com/606584/renovation-of-split-level-hair-salon-and-residential-hao-design-studio
https://www.haodesign.tw/qpot-hair-salon
https://www.haodesign.tw/qpot-hair-salon

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