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西播磨の重伝建地区、龍野を舞台に「まちや旅館プロジェクト」スタート!

ハロリノ編集部

こんにちは! ハロリノの永田です。

今回、京都に続いて関西エリアで、新しいプロジェクトが始まります。
兵庫県たつの市「龍野城下町」がその場所になります。
2019年、国から重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選ばれた、この歴史的なエリアにおいて、街全体を旅館と見立てた「まちや旅館プロジェクト」がスタートします! 今回は先日の出張レポートと合わせて、プロジェクトの構想に関してもお届けします。

テンシャルを秘めたまち、「龍野」ってどんなところ?

JR本竜野駅から車で5分。あの夏の定番、素麺「揖保乃糸」の由来でもある揖保川の雄大な景色がひろがり、川向こうには、山々に守られた「龍野城下町」の昔ながらのまちの姿が見えてきます。城下町ならではの武家屋敷も建ち並ぶ中、昭和レトロな佇まいの商店もたくさん残っている様子。約16ヘクタール、全国的にも最大級サイズの重伝建地区には、観光地化されていない、日常の暮らしが垣間見え、ただ歩くだけでも楽しいまちであることが、到着後すぐにわかります。
また、目立つのが蔵。まちのいたるところに立派な蔵がたくさん残っています。それもそのはず、龍野は古くから醤油の醸造が盛ん。関西の味、うすくち醤油、発祥の地でもあります。

龍野城下街の街並み 重伝建地区に指定されたポスターが掲示されている
昔ながらの八百屋、鮮魚店も営業を続けられている中で、歴史的な建物をうまく再生させたカフェやパン屋、レストランも生まれています。まちには一眼レフカメラを首から下げた若者グループや子育て一段落のご夫婦が散策されている光景があり、少しずつ新たな人の流れが生まれつつあります。

龍野のまち並み、新しくできたお店も多くある
自然派ランチ 店主がほとんどの内装をDIYで仕上げたという

地元チームが、すでに動き出しています

この龍野の仕掛け人が「緑葉社」代表の畑本さんが率いる敏腕チームです。2006年に地元有志で設立されたまちづくり会社ですが、堅実に不動産事業として、龍野エリア内の空き家になった建物を次々と再生し、新たにお店をしたい人に貸し、このまちに移住したい人に売っていくことで、少しずつ龍野が、歩いて楽しいまちに変化していきました。

右手が「大正ロマン館」、左手が「クラテラスたつの」
手を挙げて案内いただいている方が畑本さん(醤油の郷 大正ロマン館にて)

畑本さんらは、不動産の仲介業だけでなく、自ら施設をつくり、運営をし、まちに必要な要素の補完もしています。例えば、「クラテラスたつの」もそのひとつです。国の登録有形文化財で龍野地区の歴史を知ることができる大正ロマン館(旧龍野醤油同業組合)に併設する古い蔵をリノベーションし、たつの市の名産品「うすくち醤油」や「揖保乃糸」などを販売するお土産屋さんとカフェになっています。。正面のデッキテラスは月に1度マルシェが開催され、龍野に遊びに訪れた人が必ず立ち寄るスポットになっています。

クラテラスたつの 内観
クラテラスたつのデッキテラス、地域の方の憩いの場にもなっている

他にも、古いまち並みが残るメインストリート沿いにオリジナルのアイスクリームも販売する土産処「カワラヤ」、元医院をリノベーションし、子育て世代の地域住民にも人気の飲食施設「旧中川邸」など、彼らが手掛けた施設が、他のお店と一体的にまちの魅力を引き出しています。

この全体像を形づくるため、ハードの整備だけでなく、施設の運営から、デザイン、観光案内等の事業を行う「masumasu」、情報発信やイベントの企画・運営等を行う「NPO法人ひとまちあーと」などの各種団体を立ち上げ、マルチスキルのチームで、日々活動をしています。

メインストリート沿いの土産処「カワラヤ」
多世代交流カフェ「旧中川邸」

「まちや旅館プロジェクト」が目指す龍野エリア全体のネットワーク

みなさん、龍野にいつか行ってみたい! と思われたのではないでしょうか。いま訪れても、とっても楽しいはずですが、ひとつ問題が。それは泊まるところのバリエーションがまだまだ少ないこと。旅館やゲストハウスはありますが、多様なニーズに応えるため、宿泊機能を充実させようと、畑本さんたちは考えています。それが「まちや旅館プロジェクト」です。単純に宿泊施設をつくるという計画ではなく、重伝建地区の空き家ストックの一つひとつを宿泊部屋と捉え、まち全体が旅館であるかのように見立てていく構想です。

以前から地元で活動してきた畑本さんたちのチームだからこそ可能なプロジェクトでしょう。宿泊者は、まずチェックインする建物「あがりがまち」に行きますが、そこは観光案内所の機能も持っています。まずはどこに行くとよさそうか、どこで何を食べられるのか、さらにほかにはどんな体験ができるのか、もし予約が必要なものがあればその場で手続きを、そんな「まちのコンシェルジュ」に丁寧にアテンドしてもらえるイメージです。今後、さらにさまざまなお店が生まれてくるだろう中、宿泊者それぞれのニーズに合わせた旅の体験を提供していける仕組みが「まちや旅館プロジェクト」です。チェックインした後に、鍵を持って客室である建物まで風情あるまち並みを歩く体験も、また新鮮な体験のひとつになるだろうと考えます。

龍野城下町の風景
「あがりがまち」 チェックインと観光案内所の機能が入っている
龍野城下町の街並み

「あがりがまち」から少し歩いた先に、記念すべき最初の客室になる予定の物件があります。今回、特別に工事中のところをお邪魔させていただきましたが、無垢材のフローリングが気持ちよい、かなり広々とゆったりとした一棟貸しのスペース。居心地の良さがすでにあふれてきている空間がありました。

まちや旅館プロジェクト1棟目 1階のリビングスペース
まちや旅館プロジェクト1棟目 2階の屋根裏感のある寝室

次の計画から参加して、一緒に龍野を盛り上げませんか

次に予定している物件

今後ハロー! RENOVATIONも加わって進めていく予定の計画が、次の物件で始まります。同じくメインストリート沿いに建つ建物で、1階の入口すぐの吹き抜けと天窓のある土間スペースが特徴です。一度改修もされているため、ベッドを置けば仮運用もできるくらいキレイな状態。ここの計画検討を中心にしながら「まちや旅館プロジェクト」の構想全体や展開方法も多くの方に参加してもらいながら進めていく予定です。

特徴的な土間スペース

語り尽くせぬ魅力がまだまだ続く…

今回の出張で、ご案内いただいた場所や施設、物件、実はほかにもたくさんありました。「まちや旅館プロジェクト」も畑本さんの構想の中ではほんの一部。観光まちづくりという視点に加えて、移住、定住や多拠点居住の視点、空き家や遊休不動産利活用の視点、そして守るべき城下町の歴史、文化の視点などなど、本当に多面的に龍野の現状とポテンシャルを捉え、誰にとっても楽しいまちを目指されていることがわかりました。

「聚遠亭(しゅうえんてい)」の庭園、こんな魅力的なスポットがほかにもたくさんありました

龍野がこれからどうなっていくか楽しみですね。ぜひその一員として参加できる機会をハロー! RENOVATIONでは、龍野のみなさんと一緒に今後つくっていきたいと考えています。歴史的なまちが観光地としてにぎわいができる、良いこともあれば悪いこともあります。この龍野においては、その価値をよりよく最大化させるため、みなさんのサポートが必要です。

「まちや旅館プロジェクト」のことなど、龍野の今後の展開に関しては「ひとまちあーと通信」で発信をしていますので、ぜひご覧ください。(http://npo-hma.net/blog/

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