2021.02.28
皆様の質問にお答え!|次世代まちづくりスクール公開講座2021
次世代まちづくりスクール オープンキャンパス企画「公開講座2021」
毎回、多分野のプロフェッショナルから「まちづくり」について学びます。
講座4にご登壇いただいた西田さん、広瀬さんから、事後アンケート等にお寄せいただいた
参加者の方からの質問にご回答いただきました!
◆西田 司 さん
株式会社オンデザインパートナーズ 代表取締役
Q.1 建築家のみなさんがコロナ渦で感じる、まちづくりや家づくりに求められることの変化を知りたいです!
まちづくりは、公開講座で事例でも紹介したように、道路活用とその周辺店舗の道路への滲み出しです。家づくりは、リモートワークなどで、これまで以上に広さが必要になり、LDK以外に、zoomなどが出来るワークスペースを家に持ちたい欲求が増えています。(また家にいる時間が増えると、通勤の便利さより、周辺環境を重視した居住環境選びが加速してくると思います。)
Q.2 建築家の方々から見て、まちづくりに参加される他業種の方々とどう関わられるのか、どんなことを期待されるか聞きたいです
僕は、人それぞれ、まちづくりに時間を割ける旬があると思っており(環境や家庭の変化を鑑みるとせいぜい3~5年くらいだと思います)、その瞬間のビビットさを活かせれば職種は何でもよく、始めたいと思った時に始められる地域との接点や振る舞い(フラットさやオープンさ)が大事だと思います。(始めの2年くらいはギクシャクしますが、互いにリスペクトがあるとその後は上手くいきます。)
Q.3 設計対象を広げた先の内容はランドスケープアーキテクチャーとの差異はありますか?
設計対象を広げても、一人で全てを設計しているわけではなく、領域を横断するために、コラボは積極的にしています。パブリックスペースのデザインは、ランドスケープデザインと関係が深く、僕らも良くコラボしています。差異というより、互いの良いところを(建築とランドスケープ はシナジーが多いので)活用して、豊かな風景をどうつくるかを一緒に考えていることが多いです。
◆広瀬 郁 さん
株式会社 トーンアンドマター 代表取締役
Q.1 広瀬さんのおっしゃるエリアマネージメントの運営側に必要な要素はなんでしょうか?
参画意識の醸成が大事かと思います。またエリアマネジメトとは課題解決型(治安の回復など海外はこちらが多いです)もしくは、商業賑わい型だけと認識するのではなく、長期的視野における(行政・民間ではなしえない)課題設定を行い取り組んでいく座組が必要になっているいると思います。
Q.2「利用者に対しての仕掛け」と「運営者に対しての仕組み」の構築で心がけていることはありますか?
利用者自らが運営者になる仕掛けは大切だと思います。 運営者には、仕様通りのルールに基づく業務としてではなく、つねに自由度高くルールや方法を再構築できるように権限が委譲されていることが重要だと思います。
Q.3 共感を呼ぶための最初の一言は、圧倒的なビジョンを共有することだと思いました。そのプロジェクトに最適な風景の選択はどのようにされていて、またどのように探索されているのでしょうか?
常日頃から風景や状況を覚えているようにしていますし、スタッフと話し合います。これは国内外の旅先で見る飛び切りの良い環境のこともありますし、一方でルールでがんじがらめで楽しめていない環境などは、(少々、立腹しながら)その原因やバリアに対して考えをめぐらしています。いつか壊してやる!と。
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