2021.09.17
【専門課程レポート】いよいよ福田ゼミ発のプロジェクトも始動!|受講生のプロジェクトを紹介(2)
こんにちは! 次世代まちづくりスクール「福田和則 研究室」TA(ティーチングアシスタント)の矢吹です。
「超実践型ゼミ!ボトムアップのまちづくり」がコンセプトの福田研究室では、ゼミ生が自身のプロジェクトや構想を発表し、一緒に課題を見つけたり、提案し合うことから生きた学びを得られます。
研究室で発表されたゼミ生の活動をご紹介します!
業種や地域など、バックグラウンドはさまざま!その中で学ぶことで新たな気づきや仲間が見つけることができます。
福田ゼミ発!たまよんプロジェクト発動!
今回は冒頭から嬉しいニュースが飛び込みました。
福田ゼミに第1期から参加されている速水さんがプロジェクトリーダーを務める世田谷区・二子玉川での「重度障害者の地域密着の住まいづくり」、通称たまよんプロジェクトがいよいよキックオフすることが決定。8月28日にオンラインイベントが実施されました!
重度の障害をもたれている速水さんの娘さんがこれからもずっと安心して暮らせるように、速水さんのご実家を舞台に、障害者と地域が共生する場をこれからつくりあげていきます。
"移住体験者がつくる”地域と人をつなげる不動産屋さん"
1人目は館山で開催されたリノベーションスクールに参加したことがきっかけで、その時の仲間と館山で不動産屋会社を立ち上げた藤本さんです。
藤本さんの営む不動産会社では、コロナ禍のテレワーク増加で館山では住宅のニーズが高まっているにもかかわらず、過去の災害の影響で館山には戸建てが少ないことに着目し、建売住宅をつくった他、今後は月単位で滞在できる移住体験住宅提供を開始したり、移住者希望者に向けて情報発信していくローカルメディアとしての役割も担っていきたいと語ります。
藤本さんの発表からは、これまでに移住や二拠点・三拠点生活のご経験もある藤本さんならではの、”移住におけるミスマッチをなくしたい””事業を通じて人と地域を繋げられるような活動をしたい”という強い想いを感じました。
一方で、災害が多い土地柄であることへの配慮についてはまだあまりできていないということで、福田教授からは、例えば家に発電できる設備を儲けることで、災害時に地域で支え合える仕組みづくりをしていくとよいのではないか、というアドバイスがありました。
「カラダにやさしい物件」とは?
続く柳田さんの発表は現代の室内環境についての問題提起という、これまでのゼミ生の発表内容とは少し毛色の変わったもの。
柳田さん曰く、近年花粉症患者や児童の発達障害が増加傾向にあるということでその原因として考えられるのが室内環境だとか。現代の室内環境は便利さのために化学品増大しており体への負担も増大しているのだとか。柳田さんご自身も化学物質過敏症を抱えており、その症状は体だけでなくメンタルへの影響も甚大であることいいます。
そういった背景から、空気にこだわった体に優しい空間作りが重要と考える柳田さんからゼミ生への問いかけは「カラダにやさしい賃貸物件という選択肢について」「それを増やすためにはどうしたらいいか」という2点について。
実は私も重度のスギ花粉症なのですが、その背景に室内環境があるかもしれないというのは全く知らなかった情報でした。化学物質過敏症についても、メンタルにまでその影響が及んでしまうということも初めて知り、カラダにやさしい賃貸物件は必要なのではないかと感じます。
エンジョイワークスのプロデューサー陣からはテレビやYouTube、そして出版といったメディアを使って積極的に発信をしていくことで、そういった家のニーズをボトムアップ型で高めていく必要があるのではないか、とアドバイスがあり、その上でそういった家を作っていくという道筋が示されました。
今回のゼミでは、第1期からのプロジェクトが形になっていく姿にとても勇気と元気をもらいました。そして、そんな第2期福田ゼミも残すところあと1回。次回で最終回です。