2021.07.17
【専門課程レポート】物件が持つコンテキストを生かしたまちづくりを考える|「福田和則 研究室」第2期(3)
こんにちは! 次世代まちづくりスクール「福田和則 研究室」TA(ティーチングアシスタント)の矢吹です。
6/19(土)に行われた第2期「福田和則 研究室」の第3回ゼミの模様をレポートします。
こちらのレポートではエンジョイワークスのプロデューサーが担当しているプロジェクトの共有・課題をみんなで考えるワークショップ「プロデューサーNOW」についてご紹介します。
築100年以上まちの歴史文化を後世へ繋ぐ!プロジェクト構想をシェア
事業者公募を行っている小田原市が所有する物件利活用がテーマです。ゼミ生には、現地下見同行ができるフィールドワークの案内もありました。
舞台は、明治時代に活躍した黒田長成(ながしげ)の別邸として1906年(明治39年)に建てられた清閑亭という建物。晴れた日には真鶴半島や大島を望む相模湾や箱根山を一望できるというロケーションに位置しています。
福田教授は、建物の利活用を考える場合、その建物が存在してる理由、コンテクストを捉える必要があること、また、改正建築基準法の施行により200平米の以内の場合はもともとの使用用途から申請なく変更できるようになったものの、用途変更をする場合も近隣住民に受け入れられる内容かどうかや、そもそもの事業性を考慮する必要があると言います。
さらに「共創」を掲げるエンジョイワークスは、地域の人たちとのタッチポイントをいかに創造していくか、という観点も欠かせないと話されました。
新しいプロジェクトについて、エンジョイワークス というプロの集団がどのように価値をつくっていくのか、その過程を公募エントリー前のこの段階から見ることができるというのはとても面白く、改めてこのゼミの価値を感じました。
特に、事前の物件の下見に同行できていたらもっと身近に感じることができただろうと思います。(参加したかった…)
ゼミ生および、エンジョイワークス のプロジェクトの今後がとても楽しみですが、個人的にはそろそろリアルで交流する機会ができたらいいなという思いがふつふつと湧き上がっています。
エンジョイワークス がDIYでリノベーションしている秋谷の物件がそろそろ完成間近ということなので、ここで早くみんなで集まれる日がきますように…と願っています。
福田和則研究室では、エンジョイワークスのプロデューサーと同様に、スクールの受講生からの自身が実現したいことや取り掛かっているプロジェクトの共有も行っています。
今回プレゼンした受講生は2名。東京でオフィスビルの賃貸事業に携わりながら、千葉県・館山市でまちづくり会社を設立、運営している鳥元さん。そして、つづいての発表者は約20年間東京と湘南の2拠点生活を実践されながら、最近では趣味でお寿司のスクールに通っているという大変面白いバックグラウンドをお持ちの小川さん。お二人のプロジェクトについても後日レポートさせていただきます。お楽しみに!
研究室詳細 : https://hello-renovation.jp/machi-school/lab/3