2021.10.08
【専門課程レポート】第2期発表プロジェクトを振り返る|「福田和則 研究室」第2期(6)
こんにちは! 次世代まちづくりスクール「福田和則 研究室」TA(ティーチングアシスタント)の矢吹です。
9/18(土)に行われた第2期「福田和則 研究室」の第6回ゼミの模様をレポートします。
今回で第2期「福田和則 研究室」も最終回。今回はこれまでゼミの中で発表されててきたエンジョイワークスプロデューサー及びゼミ生のプロジェクトを振り返り、それぞれの進捗について共有する回となりました。
57%、立山。こえつちプロジェクト
まず最初は、牧プロデューサーが担当している「57%、立山。こえつちプロジェクト」。プロジェクトに関わる人たちが 立山との関わり度合いを示す「立山%」は、それを自称することをきっかっけに、新しいコミュニケーションを生み出すことを目的としています。
現在ではそのパーセンテージをマッピングして見える化する工夫を始めている他、
今後はmiroの活用など、オンラインでのコミュニティー醸成に意欲的に取り組んでいるということでした。
道明寺天満宮門前プロジェクト
続いては永田プロデューサーの担当する、「道明寺天満宮門前プロジェクト」。
地域観光の玄関口である道明寺天満宮の門前に「チャレンジキッチン(シェアキッチン)×地ビール醸造所×レンタルスペース×まちの案内所」の機能を持った施設「MONZEN」をつくり、地域のまちづくりのシンボルを目指すというものです。
現地イベントを複数回実施し、プロジェクトの進行を見守る中で、いくつかの気づきを得たといいます。
現場を知っている、生の声だなととても感心しました。シンプルな事こそ大事にしないといけないですよね。
日本橋横山町・馬喰町エリア参画推進プログラム
続いてはUR都市機構とエンジョイワークスの協業で東京・日本橋横山町・馬喰町エリアの活性化につながる事業者の挑戦をサポートし、遊休不動産を活用しながら地域全体を盛り上げをはかる「日本橋横山町・馬喰町エリア参画推進プログラム」。
現在は事業者の選定が終わり、顔合わせも済んでいるとのこと。そのラインナップは業種も多岐に及び、それだけでワクワクしてしまいます。
永田プロデューサーはここでも学びをシェアしてくれました。
永田プロデューサーのシェアしてくれる情報は若手メンバーならではの新鮮な視点で、基本的なことかもしれないけど大切なことを改めて教えてくれると感じました。これは、不動産やまちづくりだけでなく、多くの仕事とってに共通の大事なことのように思います。
ゼミ生の圧倒的行動力
「福田和則 研究室」の第2期を終えるにあたってひしひしと感じるのは参加しているゼミ生それぞれが個人の価値観を大事にしながら、信念をもってどんどんと前進している、その行動力の素晴らしさです。
第1期から参加し、先日ついにエンジョイワークスとプロジェクトをキックオフさせた速水さんを始め、ご自身で会社を立ち上げられていたり、個人で所有する不動産の活用を進めたりしながら、ゼミ生ひとりひとりが理想とする世界に向かっている姿はとても格好いいと感じました。
そして、前進している中で突き当たる悩みを分かち合い、誰かにとって必要な情報・人脈があればゼミを通してシェアしていく、ポジティブで格好いい大人の皆さんと出会えた、そのこと自体が私に大きな勇気をもたらしてくれています。
今回のゼミの中で1人のゼミ生から福田教授に向けてこのような質問がありました。
「既存の不動産業界に対してどんな課題を感じていて、それをどう解決しようと思っているのか?」
これに対し福田教授は「今の不動産業界は基本的に人が増える、地価が上がっていくのを前提にしたビジネスモデルをひきずっているが、今がそんな時代じゃないのは明白で、ミスマッチなので正していく必要がある。いかに持続可能性の高い形でビジネスとしても成立させることができるかが大事となるが、エンジョイワークスとしては、皆さんが「こんな街」「こんな物件」ならいい、欲しい、というものをプロデュースし、そこで対価を得るということを目指している。それには時間もお金もかかるので、ファンドの活用というものをしている。そういった手法はこれまでにないもので、評価いただけているのではないか。」と話されました。
今回も第1期に続きコロナ禍での開催となり、リアルで集まることはついに叶いませんでしたが、一方で、場所や時間にとらわれずこういった経験を得ることができたということは、コロナ禍以前には考えられなかったこと。新しい時代に適応しながら皆が求める最適解を導き出す、福田教授の目指す世界観がここにも体現されていたように思います。