11/1グランドオープン!漁泊オーベルジュ「AKAMA富山」まちの食と体験を楽しめる滞在拠点へ

募集金額に対し195.7%を達成した「富山内川・番屋再生漁泊ファンド」から誕生した「AKAMA富山」が、11月1日にグランドオープンいたしました。
舞台は、富山県射水市・新湊(しんみなと)。 江戸時代から漁業、水運、工業の港町として栄えてきたエリアです。この町の象徴ともいえるのが、富山湾へとつながる全長2.5kmの運河「内川」。その特徴的な情景は、“日本のベニス”とも称されるほどです。

そんな運河沿いの美しい景観を支えてきたのが、立ち並ぶ町屋。その一角に、長らく放置されていた綱元の番屋がありました。かつて漁師たちが作業に使っていたこの建物を壊すのではなく、「暮らすように旅をする」をテーマに、地域の食と体験を深く楽しめる滞在拠点へと再生するプロジェクトが始動しました。
立ち上がったのは、合同会社ひと・いきの赤間遼太さん。今回のプロジェクトでは、ハロリノのクラウドファンディングに加え、日本政策金融公庫、新湊信用金庫、MINTOまちづくりファンドからの融資も受け、「1日1組限定」のオーベルジュ「AKAMA富山」として生まれ変わりました。
赤間さんは、資金調達にハロリノを活用した理由について次のように話します。
「ハロリノを通して事業に共感する仲間を募る。 AKAMAに関わる“関係人口”を増やしたい。 地域の人々に出資してもらうことで、『自分たちの町は自分たちで守り、育てる』という当事者意識が生まれることを願っています 」
「そして何より、これは“続くこと”が大切。地域の若者たちが『自分にもできるかもしれない』と思える、再現性のあるモデルを残したい。 また、投資という形で関わっていただくことにより、事業がうまくいけば、地域に住む出資者のみなさんにも経済的に還元される仕組みになっています。これは“応援”にとどまらず、“一緒に未来をつくる”関係そのものです」

「AKAMA富山」の空間デザインは、「富山の街をデザインしたい」と活動している場ヅクル・プロデューサー明石博之氏(グリーンノートレーベル株式会社代表取締役)。1階は「漁と食の重なり」をテーマに、中央に囲炉裏を備えたダイニングを配置。2階は「漁と泊の再編集」として、漁船や漁具から着想を得た色彩や造形を取り入れ、内川の風景を“借景”として楽しむ設計としました。
運営にあたり、漁師兼魚屋である 東海勝久氏(株式会社IMATO 代表取締役) と連携。漁業や釣りの体験、毎朝届けられる旬魚を使った食体験(食育)、若手料理人の育成(職育)などを通じ、漁師の営みを中心に、地域の魅力を編み直す試みを行っています。
施設は 「1日1組限定」 のオーベルジュ。内川と漁船を望む空間で、時間の流れをゆっくりと感じながら過ごすことができます。新鮮な食材を操るのは、22歳の若きシェフ樋口文也氏。その日の漁で獲れた魚介類を使って、ゲストごとに構成されるオーダーメイドのコースを提供します。
これから富山はカニのシーズンを迎えます。ぜひ一度、内川での「滞在体験」を楽しんでください!
公式サイトはこちら
https://akama-inc.jp/works/akama-toyama
