京都の元遊郭建築を、泊まって・食べて・働く場としてリノベーションするプロジェクトUNKNOWN KYOTO。
今回は、このプロジェクトにおいて建築プロデュースを担当する株式会社八清の落海さんから届いた最新ニュースをお届けします！

発端は、駐輪場どうしよ～ってとこから

「UNKNOWN KYOTO」が２棟並んだ元遊郭建築をリノベーションし、”泊まって、食べて、働ける“複合施設であるという話は、これまでにWeb等でも何度も告知している通り。しかしながら道路に沿ってすぐ建物が建っているため、自転車で来られたお客様の駐輪スペースがないという問題に密かに直面していたのです。自転車人口の多い京都で、皆が道路に駐輪したら近隣からクレーム来ること必至。地域とのつながりを第一に、と考えている僕たちとしては何とか駐輪場を確保する必要があるわけです。

近隣の駐車場を探すも、近くにはなかなかいい場所が見当たらず。困りはてていたときに、今回お借りしている建物のオーナー様に相談してみたところ、「３軒南隣りに小さい頃よくお世話になっていた”佐藤さん”のうちのガレージが確か空いていたので一度相談してみては？」というアドバイスを頂き、早速アポ取ってお宅をご訪問。木製建具が閉じられていたので、外からは気付きませんでしたが、中を見せていただくとそこには確かに空きガレージが！駐輪スペースとしてぴったりの広さでした。

 

２階には風情のある小部屋が５つ

佐藤さんにお話を伺ってみると、ここでは元々「本池中」という屋号でお茶屋さんを営んでいたそう。現在佐藤さんは１階で住まわれていますが、２階は空いているというので、興味津々な私は「ぜひ２階も見せて下さい！」とお願いしてみると、どうぞどうぞ、という感じで快く玄関から迎え入れてくれました。

素敵なおもてなしの玄関を抜け、２階に上がるとそこには廊下を挟んで和室の小部屋が５つ。それぞれに小さな玄関と床の間が設えてあるとても風情のあるものでした。しかもほぼそのまま使えるくらい状態がよく、廊下の奥には手洗いと便所まで。もう至れり尽くせりな状況です。

シェアオフィスの個室にぴったり？！

UNKNOWN KYOTO本館のシェアオフィスにはスペースの都合上、個室は２つしかありません、ホントはもう少し個室が欲しいと考えていたので、佐藤邸の２階を見たとき、思わずピン！とひらめいてしまいました。ここをシェアオフィスの個室として活用できたら面白いなぁと思い、後日ご相談のため佐藤邸に足を運ぶことに。佐藤さんのお話を伺っていると、過去にも宿をやりたいとか、シェアハウスをやりたいという話が佐藤さんの元に届いていたそうですが、１階に住んでいるため気乗りがせず、すべてお断りしていたとのこと。そんな時、僕たちがご提案したのはシェアオフィスの個室。しかも本館のサービスを受けることもできるという大変お得なもの。これであれば１階で生活しながらでも共存できそう、と熱心に話を聞いてくださいました。

何よりも魅力的なのは佐藤さんの人柄

２階のお部屋が素敵なのはもちろんなのですが、何よりも魅力的なのはお話し好きな佐藤さんの人柄。元看護師である佐藤さんは、当時このお茶屋で長いこと女将としてお客様をおもてなししてきたお方。打ち合わせなどでお邪魔する度に、お茶（このお茶が美味しいこと！）や珈琲、お菓子（時にはちりめんじゃこやそうめんまで！）をおもてなし頂き、本題に入る前にはついつい楽しいお話で盛り上がります。お会いすればするほど、茶目っ気たっぷりの佐藤さんの人柄に引き込まれちゃうのです（笑）。

こうして何度かお話を重ねていくことでお互いに信頼関係が生まれ、駐輪場だけでなく、２階も貸していただけることになった、というわけです！エリアリノベーションを目指している僕たちにとっては、とても素敵なご縁。人との繋がりでこのように広がっていくのはまさに僕たちの目指しているところです。しかも面白いことに、絶賛工事中の本館が完成する前に、別館の方が先にオープンしちゃいそうなんですよ。まさに何が起こるかUNKNOWN（笑）

どう？気になるでしょう、別館の存在。佐藤さんとお話してみたくなったでしょう？賃料などの詳細を記載した募集要項に関しては近々Webでも公開しますので乞うご期待！この記事を読んでご興味湧いた方はぜひご一報下さいね。

 

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