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まちづくりに必要な5つの力を学ぶ次世代まちづくりスクールとは?

ハロリノ編集部

仕事としてまちづくりに携わるための、知識や専門性を身に付けたい。
建築や不動産に興味はあり、基礎から学びたい。
もしくは、すでに建築や不動産の分野で仕事をしているけどもっと広い視野をもって活躍したい。
そんなことを感じている方は多いのではないでしょうか。
昨年、まさにそんな方を対象にした「地域未来創造大学校・次世代まちづくりスクール(以下まちスク)」が開校しました。
どんな場を目指しているのか、校長を務める清水千弘先生にインタビューを行いました。

次世代まちづくりスクールとは

――清水先生は、まちづくりに対する「同じ志をもった方々と一緒に学びたい」という想いで「地域未来創造大学校・次世代まちづくりスクール(以下、まちスク)」を立ち上げたとうかがいましたが、どんなことを意識して授業の内容などを決めたのでしょうか?

まちスクでは皆さんに「地域」と「幸福」について考えてほしいと考えています。「地域」という言葉は、一人ひとりが大切にしている「空間」のことを指して使っています。そのため、まちスクで学ぶ対象となる「地域」は人によって定義が変わります。

――どのエリアでもよいのでしょうか?

はい。「地域」と聞くと地方都市を想像する人も多いと思いますが、日本だけでなく世界中どこでもいいです。それは大都会かもしれないし、離島や山間部かもしれません。

――そのような広い範囲を対象とした地域について、さまざまな切り口から学ぶことができると思うのですが、なぜ「幸福」をテーマに掲げているのでしょうか?

幸せのかたちは人によって異なりますが、幸せはだれもが願うものであり、人を動かす原動力になります。そこで、まちスクでは、みんなで幸せについても追求したいと考えました。
私たちは日々の営みの中から生まれてくる課題と向き合う必要がありますよね。課題がある状態が不幸だとすると、専門家として問題を解決することは幸せを提供していくということ。幸せに仕事をし、そして幸せな家庭をつくり、その中で生活し、地域に持続させます。

まちスクの授業内容

――まちスクではどんな視点からまちづくりについて学ぶことができるのですか?

まちスク全体のとても大きな願いは、各地の課題を乗り越えて未来をつくることができる人材を育成することです。私たちが掲げるミッションを実現するため、不動産を基軸として地域課題を解決していくために必要なカリキュラムを用意しました。キーワードは「幸せに直結する住宅・不動産」と「テクノロジー」です。
仕事として取り組むべき地域課題と、そのために必要なテクノロジーは時代や状況に応じて変化します。
地域課題を広くとらえ、学びを実践することが大切と考えています。

地域課題の解決に必要な5つの力

――住宅や不動産を基軸に地域課題を解決していくためには、どういった知識や技術が必要だと考えますか?

大きく分けると5つあります。

1.洗練された金融の技術
2.市場を分析する力
3.パフォーマンスを評価してフィードバックする力
4.卓越した専門性
5.巻き込む力

1つ目は洗練された金融の技術を持っていることです。やはり皆さんには高い金融の技術をしっかりと身につけてほしいというふうに思っています。これは地域活動だけではなく、社会活動をしていくうえで非常に重要な知識となってきます。

2つ目は市場を分析する力です。経験と勘だけで物事を見るのではなく、常に動いていく市場を的確に読み解く技術を身につけ、それをもとに戦略を立て、行動に移すことができる人材になってほしいです。

3つ目は常に自分のパフォーマンスを自己分析できる力です。投資で例えると、市場全体に対して自分が勝っているのか、負けているのか。勝っているならばなぜ勝ってるのか、負けているならなぜ負けているのか。こういうことを自分で考えられるようになってほしいです。自分を俯瞰して振り返る力は謙虚さにも繋がります。

4つ目は、卓越した専門性です。どのような技術でもいいのですが、自分自身の軸足を立てる専門性を身につけていただきたいというふうに思います。私自身は経済測定やビッグデータ解析を軸としていますが、リノベーションや、ネットワーキングする力、または行政と一緒に官民連携をする力など、どのような技術でもいいです。異なる専門性をもつ教授陣が揃っていますから、皆さんの興味がある分野を見つけて学んでほしいです。

そして最後が、巻き込む力です。自分一人でやることができないことでも、人が集まり拳になったとき、つまりネットワークになったときにその力というのは強くなります。そのネットワークを築いていただきたいと思います。まちスクの教授陣やスクール生同士の繋がりもぜひ活用してほしいです。

選抜試験なし。入学条件は“高い志”と“実践力”

――入学するための選抜試験や入学条件はについて教えてください。

入学条件はひとつ、高い志と実践する力を持っていることです。まちスクで知識だけを身につけるわけではありませんので実践する力をつけていただく。そしてそういう力を持っていることが重要になります。または持ちたいという強い志を持っていることが重要であります。

――生徒の皆さんに対して、どんなことを期待しますか?

ぜひ皆さん自身で良き指導者、良き友人を選び、そしてネットワークをつくっていってほしいですね。まちスクのコンセプトは「誰もが師であり、誰もが生徒である」。企業での上司や、学校での教師を選ぶことはできませんが、この学校では、皆さん自身が良き指導者、良き友人を積極的に見つけに行くことができます。また逆に皆さん自身が師になることもあります。私が持っている繋がりなども、遠慮せずにどんどん学びに活かしてほしいです。

――まちスクがつくっていきたい「校風」のようなもののイメージはありますか?

意識しているのはバリアフリーであることです。地域活動をしていると、さまざまな立場の人の間で対立が生まれてしまう場面がありました。これはとても残念でした。志が一緒であるなら皆が一緒に手を取り合った方が建設的ですし、ものすごいエネルギーを発揮することができます。
私たちはまちスク自体としても、まちスク内にも、縄張りを作りたいのではありません。ひとつの場を提供する。それ以上のものでも、以下のものでもありません。そういう意味で、バリアフリーでありたいというのが1つの願いです。

――まちスクには、オンラインでも授業を受けられるという特徴がありますが、それもバリアフリーを実現するための仕組みですか?

そうです。例えば離島や山間部のように物理的なバリアによって学ぶことができなかった人達でも、志さえあれば、学びたいと思う人がいれば学べるような環境を提供していきたいです。

仲間とともに価値ある変容を

――最後に、入学を検討している方に伝えたいメッセージはありますか?

私たちはまちスクでの教育を通じて価値ある変容を起こすようなことをしたいと思っています。
教育者の林竹二先生は、「学んだことの唯一の証は、変わることである。」と言っています。授業を受ける前よりも考える力がついたり、できなかったことができるようになったり。それが変容です。どれだけ、この大学校に来ていただき皆さんが変わることができるのか。良い形で変容することができるのか。そのために私たちは知識と技能を授けていきたいというふうに思います。私自身も、皆さんたちから学び、新しい知識や技能を得て、そして良い行動の変容を起こせるようになっていきたいです。

カリキュラムもありますが、大切なことは受け身にならずにみなさん自身がどんな専門家になりたいのか、どんなことを成し遂げたいのか、また変容したいのかという強いです。想いの強さが変容に繋がります。まちスクは、幸せな人生に繋がるようなパスを創る応援をします。

未来をつくるということがまちスクの非常に重要な目標になっています。
それぞれの地域の課題を乗り越えて未来をつくることができる。そんな人材に自分自身もなりたいという風に思いますし、一人でも多くの仲間を作っていきたいと思っています。

有名な経営学者のピータードラッカーは、「未来を牽引していく最も簡単な方法は、未来を自分で作ってしまうことだ」と言いました。地域の未来を悲観したり、予想したりするよりも、自分の大切な場所をつくってしまうような力をお互い持ちたいというのが願いです。
まちスクを通して、一人でも多くの仲間とネットワークを作ることができればと思います。

入学絶賛受付中!

次世代まちづくりスクールでは現在、入学希望者を受け付けています。
地域社会における「住まい」と「人」の間で発生する社会課題に対し、不動産と周辺分野のさまざまな知識とコミュニティや人のネットワークを活かし、実践的解決ができる高度専門人材の育成を目指す次世代まちづくりスクール。
この事業は、国土交通省「令和2年度空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」に採択されています。
志のある教授と仲間と一緒にあなたも地域で活躍できる人材を目指してみませんか?

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