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みんなでつくる“みんなの居場所”廃校の未来は明るい! 第2回レポート!

ハロリノ編集部

こんにちは、桐村です! だれもがかつて通っていた学校を“みんなの居場所”にする「廃校の未来を一緒に考える会」。廃校活用に興味のある一般参加者と三菱地所レジデンスで進めているこのプロジェクト第2回ワークショップ2月15日オンラインで行いました。

今回はまさに、第1回「住む? 泊まる? 育てる? かつての学校を活かした新しい暮らし方」において、みんなで妄想したアイデアをもとに、地所メンバーがまとめた案をたたこう!というもの。タイトルはずばり「三菱地所レジデンスの案をみんなで叩いてください会議」です。第1回に続くオンライン開催でしたが、今回もさまざまな妄想が膨らみ、みんなで一緒に進めていくワクワク感に満ちていました。それではさっそくレポートをご覧ください!


1回ワークショップおさらい 

今回ありがたいことにたくさんの参加申し込みがありましたので、やむを得ず抽選で参加者を決定させていただきました。初参加の方もいらっしゃいましたので、まずは前回のおさらいから。三菱地所レジデンスの米倉キャプテンに、前回のイベントを振り返ってもらいました! 

分譲マンションを中心に「共同住宅」というかたちで「暮らし」を提供してきた同社が、以下の三つの社会課題を踏まえ、「暮らし」を提供するのではなく、暮らす人と一緒に新しい暮らし方について考えるというのが今回のプロジェクト。そして、みんなで一緒に考えたアイデアをもとに、廃校を利活用することで事業として実現させることが目標です。 

~みんなで解決したい、三つの課題~
1 暮らしのかたち・価値観の多様化
2 都心の利便性が進む一方で失っている、自分でつくる暮らしを取り戻すこと
3 遊休資産となった廃校の利活用

これらの課題を解決する上で重要なのは、近年、経営のテーマや課題において用いられているCSV(クリエイティング・シェアード・バリュー)の考え方に基づいた事業として、継続的に取り組んでいくこと。企画段階からイベントを重ねてみんなで考え、実現させるという共創のかたちをとりたいと考えています。

そこで、1回は、千葉県いすみ市旧中川小学校、長野県中野市長岡小学校、静岡県東伊豆町大川小学校を題材に、参加者が6つのグループに分かれ、どんな街にある廃校かを知り、どんな暮らし方ができるかを妄想。

1出たみんなの廃校活用のイメージ
・地域のひとが自然と集まる場所
・地域の人を呼べる場所
・地域にでていく拠点になれる場所
・自分の「拠点」として過ごせる場所


題材にした廃校の発表

グループ自由に議論し、アイデアをたくさん共有し合いました「どの学校もあったらいいな」と欲張りたくなりますそこで今回はみんなの声をまとめ、以下の観点から、千葉県いすみ市の旧中川小学校題材とすることに決まりました!

1.  移動・滞在への時間・お金・心理的コストの少なさ
これは、前回の妄想段階の時点で、「交通インフラが整っている環境だと通いやすい」というように、参加者から多くあがった声でした。旧中川小学校がある千葉県のいすみ市は、東京からあらゆる交通手段でおおよそ2,000円~3,000円、時間は1.5~2時間程度で通える距離、と三つの廃校の中では大変利便性の高い場所にあります。

2.  地域との連携
CSVの考え方に基づいて進めるプロジェクトにおいて、最も重要なのが「いかに地域と連携するか」ということ。一過性のもので終わらないように「利用者と地域に相乗効果を生むことで継続性をもたせる」ことを目指しています。いすみ市は地域おこし協力隊、空き家バンク、移住相談所、起業家支援、いすみを体験・交流するイベントなど行政が地方創生に積極的に取り組んでおり、外部の人を受け入れる体制も整っているとのこと。

3. 「学校」であることの意味・価値
“社会”を学ぶためにつくられた校舎には、教室、音楽室、家庭科室、保健室、体育館やプール、そして大きな校庭があります。そんな、さまざまな暮らしを許容しやすいハコと、だれもが経験しているなじみのある空間であることの価値をより活かした施設になるといいですね。旧中川小学校は、最近まで使用されていたこともあり施設の環境も整っています。丘の上に建っている為見晴らしがよく、日当たりがよいのも魅力的。 

みんなの声が生きた「利用計画案」発表

同社のチームメンバーは、前回のワークショップ後に早速、題材で選んだ廃校のある校舎へ視察に行きました。車のタイヤが沼にはまってJAFに助けてもらうなどハプニングがありつつも、地域の方の協力を得て、学校へ案内していただいたそうです。

校舎や町を歩きながら、「どんな場所だったら」「どんな施設だったら」「どんなコンテンツだったら」と第1回で出た意見生かせるのか考え、利用計画案としてまとめました

それがこちらです! 

いよいよ本題! みんなで叩いてみました 

みんなの思いの結集ともいえる「利用計画案」(1階・2階・外の空間)具体化すべく、今回は3チームに分かれて叩きました。また、番外編として「コンセプトそのものを叩きたい!」という方のためのお部屋も用意しました(笑) 
 
前回の参加者の中には、実際に廃校に足を運んでくださった方も何人かいたほど、みなさん自分事のように取り組み、各チーム深い議論となりました。ここには書ききれないほどのアイデアが挙げられましたが、イベントの最後に全体で共有した、各チームのアイデアを一部紹介します。 
 
1階計画叩いたチーム(地域との接続空間) 
 
【A1チームのアイデア】 
・農業をしている人を巻き込み、朝市を開き、一緒に料理もできる交流スペースを1階につくる 
・すごく長いベンチを設置して外の人とも触れ合い、交われるようにする 
・放送室を利用して、そこに滞在することで発見した自分の新しい暮らしをラジオ番組のようにして共有する 
・市役所の人や地元の人に、いすみ市のことを知るきっかけになるような課題を依頼→人と接点を持ちながら体験→ポイント獲得という、人とのつながりを資本として考えた遊びを仕掛ける 
 
【A2チームのアイデア】 
・人と人とをつなぐ窓口「関係案内所」×FM。放送室を利用し、ラジオを通して自分を表現し知ってもらう 
・地域の人が来やすい導線を用意し、サードプレイス的な空間に 
・利用者視点のアイデアはたくさん挙がったけど運営はどうする?地域の福祉事業者さんの協力を得ることができたら地元住民や高齢者も取り込んでいけそう。国からの助成金もあると何かと動きやすくなる

2階計画を叩いたチーム(比較的利用者のみが使う空間)

【B1チームのアイデア】
・特徴的な部屋を活かしてコンセプトのある宿泊エリアにする(例:音楽室を活かして、一晩中音楽セッションプラン)
・デイユース。短時間でも気軽に利用できるようにする
・さまざまな体験型コンテンツを用意(家族利用だけど、一人ひとりが別行動しても楽しめるコンテンツがあれば、ひと家族でも多方面に知り合いができて輪が広がる)
・人目を気にせず気兼ねなく失敗・練習できる、初心者が安心して学べ場所

【B2チームのアイデア】
・いすみ市にも還元できるような実験スペース(農業×IoT、ドローン×農業などの連携)
・都内にあるようなワークスペースはなくていい。ここだからこそ!という場所がほしいので、2階にも交流スペースが生まれるといい
・移住の入門編として短期滞在ができるようにすることで、移住へのハードルを下げる

外空間の計画を叩いたチーム(グラウンド・プール・体育館)

【C1チームのアイデア】
・DIYで小屋をつくり小学校のときにみんなで育てたように動物を飼う
グランドに畑をつくり、それをきっかけに地域の人と継続的な関係を築く
・カフェをシェアキッチンにし、畑で採れた地産地消の食材を使った地元料理を地元の方に教えてもらい、一緒に作って食べる

【C2チームのアイデア】
・ラジオ体操や盆踊り、文化祭
・夏休み課題の自由研究のように、ふだんはなじみのないような学びができる場に
・コンセプトは「いつ来ても夏休み!?」

つづく!?「廃校の未来を一緒に考える会」

いかがでしたか? 同じ題材でも各チーム、アイデアがさまざまですね。利用者視点の具体的な意見が多く挙がった一方、「どういった仕組みで継続性を持たせて運営するか?」「移住者を増やしたいのか、関係人口を増やしたいのか?」など新たな気づきや課題が見えてきました。

第1回参加者の声が反映された利用計画案をもとに、みんなで意見を出し合った今回。今後も参加者みんなが「廃校の未来を一緒に考える会」のメンバーとなって議論し合い、価値をつくっていきたいと思っています。

住まい、年齢、職業もさまざまなメンバーと、参加したきっかけや廃校活用、まちづくりへの想いを語り合える刺激的なひととき。ふわりとしていた廃校活用のイメージも具体化され、「実現したら行きたい」とワクワクした参加者も多かったのではないかと思います。

イベントの最後には、「短い時間でプロジェクトを進めるには壁がたくさんありますが、関心を寄せてくれる人がいること、声を聞かせてくれることがありがたく励まされています。何とか形にできるように頑張ろうと思いました」と、何度もいすみ市に足を運んでいるという同社チームメンバーの宮脇さんが宣言!みんなで一緒につくっていくこのプロジェクト、今後もご期待ください!

最後まで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。引き続きどうぞお楽しみに!  

第1回ワークショップのレポートはこちら

廃校活用で二拠点生活? 廃校の未来をみんなで考えてみた!

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