不動産クラウドファンディングのおすすめ8選! それぞれの特長を比較

近年注目されている不動産投資のひとつに、不動産クラウドファンディングがあります。通常の不動産投資と比べて手続きが簡単で、複数人が同じ対象に投資をするため初期投資額が少ないというメリットがあるため、急速に広がってきました。高利回りだけを追求するのではなく、投資対象の不動産の再生や活用のプロジェクトに関わり応援することができるなど、広い範囲で投資対象を探すことができるといった意味でも注目が集まっています。

1. 不動産クラウドファンディングとは? 仕組みを解説

不動産クラウドファンディングとは、不動産事業に対して不特定多数の投資家が投資を行うものです。従来の不動産投資といえば、投資対象の不動産を自ら購入し、不動産を運営することによって利益を得ることを目指すというものでした。不動産クラウドファンディングでは、その不動産事業から分配を受ける権利を小口化し、一定期間に発生した利益を分配します。

古民家のリノベーションや、リゾート地を開発して新たなサービスを展開するなど、不動産事業といってもさまざまな種類があり、投資家は自分の気に入った事業に少額から投資をおこなうことができます。リターンやリスクは事業によって異なりますので、募集内容をよく確認し納得して投資することが必須となります。

「不動産特定共同事業法」という法律に従って運営され、事業者は国の許可を取得する必要があります。不動産の管理や諸手続きは事業者が行うため、専門的な知識がなくても始めることができる、投資初心者にも適した投資手法となっています。

2. 不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット

初心者でも手軽にはじめることができるうえ、手間もかからないというメリットの一方で、投資である以上、デメリットもあります。初めての投資であればとくに、事前にメリット・デメリットをよく確認し、事業者ごとのサービスの違いも含めて理解したうえでスタートするようにしましょう。一般的にいわれる不動産クラウドファンディングのメリットとデメリットは以下のようなものです。

景気に左右されにくく、少額から投資できる

不動産投資は比較的景気に左右されにくく、賃料収入を受け取れる物件では安定したリターンが見込めます。借金をして物件を購入するといったリスクを負うことなく、数万円の少額から投資ができるという点もメリットです。もし損失が出た場合、優先劣後の仕組みの場合は、投資家の出資分ではなく、事業者の出資分から先に負担されます。優先劣後は多くの事業者が採用していますが、割合については事業者により異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

元本割れのリスクがある

投資家を保護する仕組みはありますが、元本保証はないため、出資額が戻らない場合もあります。また多くのサービスでは、運用期間中の中途解約や持分譲渡ができません。出資すればプラスのリターンがあるというものではないことを理解しておきましょう。安心して投資をするためにも、運用実績のある、信頼できる不動産クラウドファンディングを選択しましょう。投資をするのは自分であるという自覚を持ち、知りたい情報がきちんと開示されているか確認することも重要です。

3. 不動産クラウドファンディング比較一覧

低リスクで少額から投資に挑戦できる不動産クラウドファンディングですが、たくさんのサービスがあり、どれを選べばよいのか迷うことも多いでしょう。ここからは、おすすめの不動産クラウドファンディングの特徴とポイントを紹介していきます。不動産クラウドファンディング収益それぞれのサービスの詳細については次章にて解説していますので、そちらも参考にしてみてください。

不動産クラウドファンディング おすすめサービス一覧

不動産クラウドファンディング おすすめサービス一覧

投資用語に「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」という言葉があります。不動産投資の場合のインカムゲインとは、家賃収入など資産を保有している状態で得られる利益のことです。また、キャピタルゲインは不動産を売却することにより得られる収益のことをいいます。どちらのタイプを多く保有するかは、各社公式サイト上の物件一覧などから確認することができます。

4. おすすめ不動産クラウドファンディング8選とそれぞれの特徴

不動産クラウドファンディングでは、投資をする物件だけを選べばよいというものではなく、運営会社やサービスの特性を知っておくことが大切です。ここからは、おすすめの8つのサービスについて、それぞれの特徴や強みをみていきましょう。

CREAL(クリアル)

運用している案件数と実績が豊富なCREALは、マンションだけでなく、保育園や学校などの社会インフラへも投資することができます。賃料収入をもとに配当していくため景気の影響を受けにくく、2022年4月時点の実績では、全案件が元本割れすることなく、想定利回り通りの配当が行われています。賃料収入を保証するためのマスターリース契約や、優先劣後出資により損失はまず運営会社から負担します。案件の募集期間中には収支シミュレーションを活用することができ、無料セミナーも開催するなど、初心者をサポートする仕組みも整っています。

CREAL(クリアル株式会社)

OwnersBook(オーナーズブック)

東証プライム上場企業の100%子会社が運営するOwnersBookは、2014年にサービスを開始した不動産クラウドファンディングとしては老舗で、累計投資額が282億、償還済案件数197件、元本割れ0件と、不動産投資の実績があります。ソーシャルレンディングと呼ばれる貸付型の案件では、運用資金を使って、不動産事業を行う会社に対し融資を行い、その利息を投資家に配当します。5年以上の長期運用が前提の案件も多く、じっくりと投資に取り組みたい人にもおすすめです。

OwnersBook(ロードスターインベストメンツ株式会社)

Rimple(リンプル)

不動産投資を「気軽に、シンプルに」と立ち上げられたRimpleでは、提供している案件のほとんどが6ヶ月間程度の運用期間のため、短期間で結果を得たい人におすすめです。1口1万円からの投資可能で、不動産投資は高額で素人には手が出せないと思っていた人でも、チャレンジするハードルが低くはじめやすくなっています。リアルエステートコイン(Real Estate Coin)というRimple独自のコインを使い、1コイン=1円として不動産投資をすることができます。

Rimple(プロパティエージェント株式会社)

property+(プロパティプラス)

2021年にサービスを開始したproperty+は、最低1万円からの少額投資ができます。首都圏のデザイナーズマンションなど魅力的な物件を投資商品とし、これまで不動産投資に手が出せなかった個人投資家などを対象に、インターネットを経由して少額から不動産投資をおこなえることを目指しスタートしました。運⽤物件の空室リスクに対する対策として、優先劣後出資だけでなく、マスターリース契約を⾏い、賃料収入が保証される取り組みもおこなっています。

 property+(株式会社リビングコーポレーション)

COZUCHI(コヅチ)

好立地で資産価値の高い物件を多く運用してきた実績のあるCOZUCHIは、マンションだけでなく、商業施設やオフィスなどを数多くのプロジェクトを扱っています。優先劣後出資構造をとっている場合、通常は配当利回りに上限が設定されますが、COZUCHIでは上限を設けずに分配をおこないます。そのため、ローリスクでかつ想定よりも高い利益分配が受けられる可能性があります。投資期間中に現金が必要になった場合、マイページから換金申請をすれば換金もできます。一口1万円からの少額投資もできて、初心者でも利用しやすいサービスです。

COZUCHI(LAETOLI株式会社)

FANTAS funding

FANTAS fundingでは、投資家と匿名組合契約を結び、優先出資金として資金を集めます。優先劣後方式では、劣後(運営会社)側の出資割合が20%以上であれば相場以上であり安心といえますが、FANTAS fundingではプロジェクト全体の20%を自社で出資しています。もし損失が生じた場合も、20%までの下落であれば投資家の元本は守られます。プロジェクト案件数が多いことでも定評があり、空き家を再生してファンド化するなど、投資と社会貢献の両立にも取り組んでいます。

FANTAS funding(FANTAS technology株式会社)

Jointoα (ジョイントアルファ)

Jointoαの運営会社は、西日本最大級のマンション開発戸数を誇る東証一部上場企業の穴吹興産株式会社です。不動産業界においても信頼度が高く、財務情報も公開されているため、安心して投資をおこなうことができます。優先劣後方式の出資割合が平均30%と非常に高く設定されていることも魅力のひとつです。最低投資額は10万円と、少額投資とはいえませんが、その分リターンも多くなるため、資金に余裕がある人におすすめの不動産クラウドファンディングとなっています。

Jointo α(穴吹興産株式会社)

ハロー! RENOVATION

ハロー! RENOVATIONの最大の特徴は「参加型」不動産クラウドファンディングであるということです。他の不動産投資型クラウドファンディングと異なる点は、投資家として資金を投資し、配当を受け取るというだけではなく、投資プロジェクトへの参加そのものを価値として楽しんでもらうことを目指しているところです。

空き家・遊休不動産のリノベーションと活用を行うプロジェクトを発足し、物件の利活用方法について意見交換するイベントに参加することができたり、地域活性化・まちづくりに共感する人の出資を募ったりするなど、さまざまな方向からプロジェクトをかたちにしていきます。さらに、プロジェクトによる特徴的な投資家特典が付いていることもあります。

投資として通常考えるリターンとは異なるところもありますが、価値観が多様化している現代に求められていくサービス形態といえるでしょう。

ハロー! RENOVATION(株式会社エンジョイワークス)

5. 不動産クラウドファンディングを選ぶポイント

不動産クラウドファンディング市場は急速に拡大中で、これからも増加していく傾向にあるといえます。新規事業者の参入が増える中、不祥事による撤退なども発生しています。今後も安定した運営を見込める、信頼できる事業者であると判断するためには、どのような視点が必要なのでしょうか。

不動産の種類

投資プロジェクトの対象となる不動産の種類は、マンション、ホテル、保育園、学校、商業施設など投資先はさまざまです。古民家の再生や、老朽不動産を再生させるプロジェクトなど、地方の活性化に貢献できるプロジェクトもあります。出資の目的も、投資家それぞれの価値観によって選択することができるようになってきているのです。不動産クラウドファンディングによって得意とする不動産の種類が異なりますので、自分にあった物件を多く対象とするサービスを選択しましょう。

情報開示の量

運用するプロジェクトの情報開示がどのように行われているか確認することが重要です。出資をしたら、あとは運営会社に任せてほうっておけばよいと、手軽さだけを求めてしまうと、配当遅延や元本割れが発生してから気づくという事態になってしまいます。これまでの運用実績でそのようなことがないか、きちんと情報が開示されているか、事前に確認しましょう。また、物件の名称や所在地、物件種別、築年数、設備、収支シミュレーションなどが開示されているかについてもチェックしておきましょう。

実績

不動産クラウドファンディングは比較的新しいサービスが多く、実績があまりないように見えることも多いですが、運営会社の不動産事業の実績を見ることはできます。資本金、上場しているかなども信頼度をはかる目安となります。累計の案件数や、償還実績、元本割れが過去にあったかどうかなどのチェックポイントをおさえておきましょう。

不動産クラウドファンディングは数多く存在します。それぞれのサービスに長所や短所があるため、特徴を押さえた上で精査することで自分に合ったものを選ぶことができそうです。

本記事では、不動産クラウドファンディングの代表的なサービスの主な特徴や違い、選定ポイントについて解説しました。余裕資産があり、どのように運用するか迷っているのであれば、少額から投資をはじめることができる不動産クラウドファンディングがおすすめです。プロジェクトへの関わり方もサービスによって多様化しています。自分にあったサービスを見つけ、有効な資産活用の手段のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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