道明寺に新たなエリアリノベーション拠点を!「MONZEN」がつくる未来を、”地ビール&まち歩き”で先取り体験
みなさんこんにちは!
ハロリノプロデューサーのだいきです。
これまで魅力をお伝えしてきた「道明寺」エリアのまちの魅力って実際どうなの? ということで今回は道明寺天満宮門前プロジェクトの中心メンバーと参加者で、まち歩きをしました。
道明寺エリアは歴史好きな方や鉄道好きな方には有名なエリア。世界遺産に認定された古市古墳群のある藤井寺市にあり、近鉄電車最古の路線・道明寺線が走ります。ハロリノが感じた地域のポテンシャルについては過去記事をご覧ください。
道明寺天満宮門前プロジェクトでは、地域観光の玄関口である道明寺天満宮の門前に「チャレンジキッチン(シェアキッチン)×地ビール醸造所×レンタルスペース×まちの案内所」の機能を持った施設「MONZEN」をつくり、地域のまちづくりのシンボルを目指します。
イベントは「MONZEN」が目指すまちの風景「地ビールを片手にまち歩き」を実際に体験することが狙いです。実際はコロナ禍で、ビール片手に、とはいきませんでしたが、みなさん楽しんでいただけた様子。ということで、その模様をお伝えします。
道明寺エリアまち歩き
地図を見ると古墳がいっぱいあることにびっくりするエリア。今回のまち歩きコースはショート編ですが、やはり古墳見学からスタートしました。
プロジェクトメンバーのガイドで、古墳や地域の歴史、メンバーの西村さんが手掛けた長屋や古民家再生の事例、本プロジェクトで再生する古民家を見学。道明寺天満宮の会場を借りて、誕生したばかりの地ビールの試飲、ファンド説明会も。
・近鉄「土師ノ里(はじのさと)」駅
・鍋塚古墳
・里庭の箱
・アサノヤ
・澤田八幡神社
・MONZEN
・道明寺天満宮
(石川河川敷は天候の影響で中止)
土師ノ里駅~鍋塚古墳
土師ノ里駅は土の師の名前の通り、古墳やはにわづくりのプロフェッショナルの本拠地でした。それもあって土師ノ里駅の周辺には古墳がいっぱい!
現在、藤井寺市には世界遺産に指定されている古墳が3つあります。その一つが土師ノ里駅の目の前にある「鍋塚古墳」。なんと藤井寺市の古墳は百舌鳥・古市古墳群では立ち入ることのできる古墳がいくつかあり、ピクニックすることができるのです!古墳ピクニックは高台で水はけもよく、視界も開けていて気持ちが良いんです。
そんなまちの歴史ある魅力を語っていただくのは、とこなりメンバーであり道明寺天満宮宮司の南坊城光興さん。鍋塚古墳が世界遺産に登録された経緯としては住宅地開発が進む中、地域住民が守り伝えてきたことなどを世界の方々から評価されたことなどが理由だそうです。そんなまちの魅力に触れながら、まち歩きを楽しんでもらえる未来をつくります。
鍋塚古墳~里庭の箱
土師ノ里駅前の信号を渡ってすぐにあるのは「里庭の箱」。ここはとこなりのメンバーである西村剛さんが建築、不動産のプロデュースを手掛けた場所になります。一つの敷地に3棟の長屋がありましたが、空き家が目立ち、水廻りの老朽が激しかったので、店舗への転用を提案し、使用するテナントが決まった部屋から順次リノベーションしたプロジェクトです。西村さんは自転車で30分圏内のエリアを盛り上げることをモットーに、古い建物にリノベーションを施して再生させ、周辺も巻き込んで地域全体を盛り上げていくエリアリノベーションの仕掛け人でもあります。
そんな里庭の箱にはレストラン&コワーキングスペース「Nowhere Hajinosato(ノーウェア土師ノ里)」があり、とこなりのサポートをしている「ところと」の松川哲也さんが運営を行っていて、今や周辺エリアからクリエイターが集まる拠点となっています。
里庭の箱~アサノヤ
アサノヤは6月21日にオープンしたばかりの道明寺エリアの新スポット。古民家を「ところと」の拠点+クリエイターの拠点としてリノベーションした施設になります。レンタルスペースとして活用するほか、週末には古本や雑貨を販売する「アサノヤブックス」も展開。コロナ禍にもかかわらず賑わいを見せています。「ところと」は主にクリエイター人材が集まり、まちの情報発信やWebサイト制作を行うだけでなく、クリエイティブな仕事をマネジメントする仕組みの構築にも取り組んでいます。
アサノヤ~澤田八幡神社
土師ノ里駅の少し西にある、地域の氏神様である澤田八幡神社。この神社も南坊城さんが宮司を務めています。参道の真ん中を鉄道が横切る珍しい神社としても知られ、テレビや雑誌にも度々登場しています。
「日本中にはいくつか参道を鉄道が横切っている神社があるとのことですが、ここまでど真ん中を横切るのはここくらい」と南坊城さん。「罰当たりやないか」とツッコミが入りそうですが、地域を盛り上げるべく無償で地域住民が土地を提供したとのことで、古くからまちをみんなで一緒に盛り上げる考えが根付いていたことが分かります。道明寺エリアに来たからにはぜひ寄りたい撮影スポットです。
澤田八幡神社~MONZEN
本プロジェクトの対象地、MONZENへ。道明寺天満宮の参道入口の脇にあるこちらの古民家は大正時代に建築された趣ある造りになっています。道路に沿って建っている母屋の奥にはなんと中庭があり、離れも。持ち主である道明寺天満宮の南坊城さんが当初は古民家の解体も検討していました。しかし、現代では使わない立派な梁が通っているなど、何か活用できるのではということで西村さんに白羽の矢が立ち、プロジェクトはスタートしました。
西村さんは、道明寺天満宮がお祀りする菅原道真公がものづくりの祖と言える土師氏の子孫であることから、「ものづくり」をテーマに地ビールづくりなんて良いのではと考えました。そんなとき偶然にも森田さんが地ビール作りの計画をしていることを知り、3人がタッグを組むことになりました。
MONZEN~道明寺天満宮
さていよいよ、道明寺天満宮へ。道明寺天満宮は菅原道真公が祀られている神社で、かつて菅原道真公の叔母が住んでいた尼寺でした。学問の神、菅原道真公をはじめとする菅原氏はもともと土師氏であったとのことでものづくりの祖の神社でもあります。
1400年以上の歴史がある、道明寺天満宮
そんな歴史ある道明寺天満宮では初詣の際は毎年大阪で3番目に参拝客が訪れるだけでなく、年中を通して各種催しにたくさんの方々が訪れるスポットでもあります。広い境内では約800本の梅の木が咲き乱れる「梅まつり」や年に4回催される「道明寺天満宮手づくりの市」などが開催されているほか、結婚式も執り行われています。今回まち歩きの際も猿回しイベントが開催されていました。
(梅まつりのドローン映像もぜひ。圧巻です!)
いまは観光や暮らしの目的となっている道明寺天満宮が、「ついで」に来る場所になってほしいと南坊城さんはいいます。それは魅力あるスポットが増えていき、人が集まるまちにしていきたいという想いから。その起点となるのがこのMONZENプロジェクト。宮司さんの熱い想いがこもっています。
いよいよ、”古墳地ビール”の試飲会!
今回は天候の都合で行けませんでしたが、河川敷も道明寺エリアを満喫するスポットのひとつです。大和川(やまとがわ)の分流にあたる石川の河川敷は周辺に高いビルがなく、昔ながらの風景と美しい夕焼けが広がります。最後は道明寺天満宮の披露宴会場にもなっている天寿殿にて地ビールの試飲会をして贅沢に締めます。
今回地ビールを手掛けるのはとこなりの森田剛浩さん。森田さんは道明寺駅前にある元酒屋さんをコンビニエンスストアに業種転換して現在経営しています。さらに、道明寺まちづくり協議会の会長を務めているまちづくりのキーマンです。森田さんは西村さんと同級生ということで和気あいあいと日々楽しそうにまちを盛り上げています。
現在、地ビール醸造免許取得のため修行中の森田さん。地ビールは組み合わせによっていくらでもパターンを作れるとのことで、たくさんの試作に挑戦しています(ビールづくりに興味のある人のプロジェクト参加も大募集!)。
もともと道明寺エリアは合併前に美陵町(みささぎちょう)という町名だったこともあり、「美陵ビール」として現在は森田さんのコンビニエンスストアで販売しています。
ものづくりの祖である道明寺天満宮の門前で地ビールづくりをすることで、まちの歴史を踏まえながら継続的にエリアの活性化につなげる源として、地ビールは重要なポジションを担っていきます。
ファンド説明会‐投資型クラウドファンディングでの参加‐
最後に本プロジェクトは、株式会社エンジョイワークスが手掛けるまちづくりプラットフォーム「ハロー!RENOVATION」にて資金調達を行っています。投資型クラウドファンディングという手法でみなさまからの支援を募集中です。投資という形でプロジェクトに参加することで一時的な関わりではなく、少なくとも運用期間中は継続的に関わりを作ることができます。さらに、投資家の方々とMONZENを盛り上げるイベントの企画会議や、定期的な交流会などを行う予定です。
プロジェクトの立ち上げなど、「何かしたい」という想いを実現できる場がこの道明寺にはあると西村さんは言います。様々な参加方法の一つとして投資で関わるという手段をより広げていき、「プロジェクト関係人口」を増やし、まちの賑わいをみなさんと一緒につくっていきましょう。
7/17イベント開催! プロジェクトに参加しませんか
■集、飲、食、歩。天満宮門前が地域にひらかれる未来プロジェクトとは?
古民家を“まちの案内所×地ビール醸造所×チャレンジキッチン”に生まれ変わらせます。プロジェクトに取り組むのは、建設業・不動産業を営み市民主体のまちづくりをプロデュースする西村剛、道明寺まちづくり協議会会長・森田剛浩、そして道明寺天満宮宮司・南坊城光興。ともに古き良いものと未来への可能性が交差する場をつくっていきましょう。
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