前田薬品工業がハーブを軸に限界集落で‟村”づくり。The Bath & Bed第1弾が富山に

薬都富山の休耕田や空き家、廃校が点在する限界集落で、ハーブをコンテンツにした複合施設「ヘルジアンウッド」を軸に“村”づくりに奔走する前田薬品工業の前田大介さん。壮大な構想の中に、現在募集中のThe Bath & Bedファンドで事業化するプロジェクトもあります。The Bath & Bed計画も含まれた壮大なまちづくり構想の狙い、そして1,000坪の森の中に誕生するThe Bath & Bedにどういった役割を期待するのでしょうか。お話をうかがいました。

※本記事は昨年9月12日に開催した「The Bath & Bedファンド・事業展開説明会」の一部から構成したものです。The Bath & Bed ファンド 1号についてはこちらをご覧ください。

前田 大介 さん
前田薬品工業株式会社 代表取締役社長
1979年富山県上市町生まれ。同志社大学商学部卒業後、会計事務所を経て2008年に前田薬品工業に入社。2014年に三代目社長に就任。経営手腕を発揮し、瀕死の危機にあった同社を急成長させる。製薬会社の経営者として走り続けながら、ハーブを軸とした美と健康の体験型施設「Healthian-wood(ヘルジアンウッド)」を2020年にオープン。日本と富山の未来を描き、新たなプロジェクトに挑み続けている。
前田薬品工業 https://www.maeda-ph.co.jp
Healthian-wood https://healthian-wood.jp

健康寿命を延ばし、人と社会を結びつける

前田薬品工業は、医薬品メーカーの多い富山県の中でも一風変わった製薬会社。創業は1958年。3代目社長の前田大介さんは100年企業に向けて、次の50年の事業構想を「健康寿命延伸のコンテンツ創造企業への転換期」と位置づけ、治療のためのものづくり会社から、体だけではなく心や地域の健やかな未来まで追求する企業へとリブランド。製薬会社を営みながらも「薬に頼らない世界をつくりたい」と、2020年に美容と健康をテーマにした複合施設「ヘルジアンウッド」を開業しました。

「人生80年が前提の時代では20年学び、40年働き、20年休むという考え方でしたが、僕がいま仕事でお付き合いしている人たちは、10代の学生ベンチャーから『まだまだ人生これからだぜ』という80歳のおじいちゃん、おばあちゃんまで年齢の幅が広く、まさに人生100年時代に入ったなという実感があります。これからは100年をなんとなく生きるのではなく、いかに人と社会と結びつきながら心身ともに元気に働けるか、生きられるかが重要になっていくと感じています」

前田さんは社会と接点を持つことの大切さから、健康と美を軸にした村づくり構想を打ち出し、関係人口と移住者の増加につなげようとしています。

ハーブと香りをコンテンツに、ヘルジアンウッド誕生

「ヘルジアンは僕が作った言葉で、‟健康な人”や‟健康を目指して積極的に活動している人”のことを名付けました。森という意味のウッドを合わせて、健康な人が集まる森をつくろうと思っています」

ヘルジアンウッドがあるのは富山駅や富山空港から車で30分程度の立山町にある、人口12世帯26人の小さな集落。見渡す限り田と畑で、民家はほとんどが空き家だといいます。前田さんは3年ぐらい前から少しずつ土地を買い、メインのコンテンツであるハーブ園をはじめ、アロマ工房、イベントスペース、スパ、レストランなどの施設を増やしていきました。「日本最多種・最大級のハーブの桃源郷に、富山の自然・食・人・文化・工芸などを掛け合わせ、富山や立山ならではの世界観をつくりたい」と前田さん。どの建物も立山連峰を有するのどかな田園風景に溶け込むように点在しています。

ヘルジアンウッドが目指すのは「Optimal Health & Beauty」。調和のとれた健やかさ、美しさをつくりたいといった意味ですが、3,000m級の立山連峰のパノラマ、眼下には富山湾が広がった環境下で、里山の自然と人の営みに溶け込み、立山で長年培われてきた知性や美意識が染み込むようなエリアをつくっていきたいと考えているそう。

「泊まる」「滞在する」から始まるストーリー

“美容と健康をテーマにした複合施設”として始まったヘルジアンウッド構想。2018年から少しずつ、約4ヘクタールもの土地を耕して畑や水田をつくり、レストランやアロマオイルの抽出工房、イベント広場、リラクゼーション・スパをオープンしていきました。

二千数百株のラベンダーやローズマリー、レモングラスのほか、日本ハッカやヒメハッカといった和ハーブも栽培するハーブ畑

水田の中に浮いたように見えるレストラン

世界的建築家の隈研吾さんらしい木組み構造のイベント広場。展示会やコンサート、コンベンションのほかに、ウェディング会場にも。昨年は23組のカップルが誕生しました

最新の施設は、昨年6月にオープンした一棟貸切型のリトリート・サウナホテル「ザ・ハイブ(The Hive)」。六角形の建築は半地下構造で、屋内の大きな水風呂からはハーブガーデンと立山連峰を臨むことができます

ザ・ハイブが今行くべきサウナを発表する「SAUNACHELIN(サウナシュラン)2022」にノミネート受賞するなど、リゾート感覚で楽しめる要素が盛りだくさんのヘルジアンウッド。話題性の高い施設に続き、2023~2024年にかけてまた隈研吾さんとのタッグが実現。一棟貸しの宿泊施設を計画しているそうです。

「施設だけを見るとリゾート感覚が強いですが、ここまでは第1期のフェーズ。大きな目標としては、休耕田や空き家、廃校が点在するこの限界集落を再生したい、新しい村をつくりたいという思いで取り組んでいます。ヘルジアンウッドを通じて富山を好きになってもらい、定期的に旅行に来たり、多拠点生活をしたり、やがて移住する人が増えてほしい」

The Bath & Bedも、‟村”づくり構想のひとつ

「高齢化した集落には、地方の課題がたくさんあります。社会課題解決ビジネスは、不便・不満・不足・不安という4つの‟不”を解決することだといわれています。一方、楽しい・感動する・ワクワクするといったものを生み出すのは感動創造ビジネス。ヘルジアンウッドはこの二つを合わせたハイブリッド型のビジネスをしていきたいと考えています。

歴史ある蔵を再生する今回のThe Bath & Bedプロジェクトは、社会課題解決ビジネスとして空き家問題を解決しながら、ここを訪れる人たちを感動させたり、ワクワクさせたりする存在。人々を幸せにするヘルジアンウッドには必要なコンテンツになると期待しています」

20年後には幸せ関係人口10万人、旅人も住人に

ヘルジアンウッドの第2期では、The Bath & Bedのほかに、小学校の廃校を利活用してコワーキングスペースやフードコート、宿泊施設をつくるという壮大な計画がいよいよ始動します。「Work-Play-Learn、すなわち働く・学ぶ・遊ぶための複合施設にして、新しい教育の仕組みをここからつくっていきたい」と前田さんは、幼少期のフリースクール、大人のリスキリング・リカレント教育含め、多世代・多国籍の国際的なスクール事業の展開を構想しています。

「20年後のヘルジアンウッドは、旅人が住人になる場所になっていればいいですね。旅に来た人たちが、泊まる、滞在する、を超えて暮らす人が増え、子どもたちや若者など次世代が集まり場に。そして営みと文化が受け継がれる場所になっていってほしい。僕たちはいま、そう思いながら村づくりをしています」と、2040年までに幸せ関係人口を10万人にする目標を掲げる前田さん。地域を活性化させる‟村“の実現を目指す意気込みをみせます。

「The Bath & Bed」をあなたのまちにも。地元地域の活性化につながる、新しい枠組みの宿泊事業をはじめましょう

100口(500万円)投資いただくことで、あなたのまちの蔵を優先的に「The Bath & Bed」の宿泊施設にします。今回募集するファンド1号同様、BBグループとして強力なパートナーとともに地域をより活性化していきましょう。

本ファンドは、日本中の使われていない蔵を「いままでにないホテル」に生まれ変わらせる取り組みです。4年前のオープン以来、安定稼動を続ける一棟貸しの宿「The Bath & Bed Hayama」を先行事例に、富山・長野県内の3箇所で蔵の再生が同時進行中です。

詳しくはファンドページをご覧ください。
The Bath & Bed ファンド1号
https://hello-renovation.jp/renovations/15709


The Bath & Bedシリーズについて
日本古来の資産「蔵」に、大きな浴室・浴槽とベッドルーム。住む人の目線で楽しむ、未体験の快適な非日常を。The Bath & Bedは、蔵をリノベーションし、大きな浴室・浴槽と広いベッドルームを特徴とした一棟貸しの宿泊施設です。扉を開けた時から広がる「蔵」にこもる非日常な時間と、地域ごとの特性によって多様に展開される地場の食やイベントは、ほかのリゾートの滞在では得られない特別な体験となります。

自分のペースで心置きなくリラックスできる入浴と睡眠の時間。日本を代表するスタイリストと作り上げたインテリアやオリジナルのアメニティ。蔵のオーナーや地元のアーティストやファンとともにつくり上げるイベント。自分時間を見つめ直していただくとともに、日常生活に取り入れられる小さなアイデアも、ひとつひとつ提供していきます。いままで気づかなかった旅のおもしろさに加えて、地域の魅力発見につながる新しいブランドの形を模索していきます。
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