道後温泉でスイーツを軸とした体験型宿泊施設事業「道後空き家再生プロジェクト（仮称）」キックオフ！

公開日: 2024.01.11

共創スイーツカフェに続く、愛媛県松山市のハロリノプロジェクトが始まりました。プロジェクトリーダーは、愛媛県松山市を拠点とする洋菓子店、パティスリーラポールを経営する橘憲一郎さんと、橘洋二さんのお二人。2023年12月2日に開催したキックオフイベントの様子を、ハロリノプロデューサーのヨンスがレポートします。

松山のプロジェクト第2弾は、道後温泉！

今回のプロジェクトの物件は日本古来より知られた名所、道後温泉のすぐ近くにある平屋の建物。スイーツなどの「食」を軸とした共創体験ができる宿泊施設をつくります。

カフェプロジェクトでは、お菓子づくりを通じてパティシエや生産者と地域のお客様とがつながる、地域交流の場となるカフェ「アンスリール」を現在進行形で開業準備中、2024年1月にオープンする予定です。
今回のプロジェクトでも同様にスイーツの共創体験ができる場を構想中ですが、道後温泉という観光エリアのため、宿泊事業が軸となるところが大きく異なる点です。

まちを歩いてみんなと語らう、道後エリアの魅力

プロジェクトを始めるにはまずは地域を知ることから！ということで道後のまち歩きから始めました。道後温泉駅から道後商店街を通り、道後温泉エリアの建築物を見て回ります。
道後温泉は日本最古の温泉の一つとされ、万葉集や日本書紀、風土記といった古代の文書にも記されています。道後温泉本館の建物は国の重要文化財に指定されており、その立派な佇まいに見とれてしまいます。

恋愛成就で有名な圓満寺や、圧巻の石づくりの階段がそびえる伊佐爾波神社を見てまわりました。道後はコンパクトなエリアに見どころが詰まっていて、ぶらぶら歩いているだけで楽しめる魅力ある街です。

参加者と形作っていく共創プロジェクト

街歩きを終え、プロジェクトの対象物件に辿り着きました。道後温泉や周辺の観光地にも程近い好立地です！物件は地下室付きで、屋上にも登れる素敵な平屋。これから各空間がどのように使われていくのかを妄想するだけでわくわくします。

参加者と自由見学をした後、橘さんご兄弟から今回のプロジェクトを始めるに至ったきっかけや事業の方針、この物件との出会いについてご紹介いただきました。

プロジェクトの背景を語る橘憲一郎さん（左）

今回のプロジェクトは、橘憲一郎さんとラポールの社員さんが欧州視察でのお菓子作りのワークショップの体験を発端に、そこでしかできないユニークな「体験」を提供するサービスが今後のトレンドになっていくだろう、と考え、宿泊と体験を組み合わせた事業を構想するに至ったそうです。

また、自分だけで事業を考えるのではなく、事業に共感した人たちに事業パートナーになってもらい、一緒にプロジェクトをつくりあげていく「共創」を軸とした事業を掲げています。今回のイベントはその第一弾で、参加者全員でプロジェクトを考えていきます。

より幅広く実際にこの場でどんな体験を提供する事業ができたらよいか？を参加者全員で考えるグループディスカッションを行いました。チームリーダーを決めた上で4グループに分かれ、「〇〇ハウスをつくろう！」というテーマのもと、体験内容やその提供方法、その事業を行う上での共創パートナー、そして収益性まで含めてアイデアを出し合いました。

栗農家や食育、ワイン醸造といった食に関係する方々、建築関係の方や学生、大学教員や県の職員など非常に幅広い職種の方々にご参加いただいたので、ご自身のお仕事をふまえた様々な観点から事業内容について考え、多様なアイデアが生まれました。

参加者から出たアイデア（抜粋）のご紹介
・地域のお年寄りやシングルマザーなど、悩み事を相談できる場
・生産者が講師になって料理教室
・愛媛ならではの柑橘スイーツづくり
・地下室をノンアルコールバーに
・着付け、習字、俳句など和文化体験
・栗のスイーツ、栗ご飯づくり
・味噌づくり、出汁取り
・リキュールづくり
・屋上で天体観測

事業内容を考えるグループディスカッションの様子

全部で100以上のアイデアが集まりました
参加者皆さんからいただいたアイデアは、実際にプロジェクトをつくっていく骨子として活用していきます。多様な参加者がつながって形作る、まさに共創のプロジェクトです。

参加者の皆さんからは、異業種の方々とアイデア出しをしながら意見交換できたのが楽しかった、というご意見をたくさんいただきました。
ハロリノでは、イベントを通じて地域の方々や事業に関心ある方々を巻き込み、みんなで事業をつくっていくことで、早い段階から事業をより多くの人に支えてもらい、事業の成功につなげることを狙いにしています。まさに今回はその第一歩として、プロジェクトをみんなで盛り上げる機運を高めるという、大きな成果を得ることができました。