ハロー! RENOVATION

ESG投資とは(3)社会課題を解決する不動産クラウドファンディング事例

ハロリノ編集部

持続可能な開発目標であるSDGsの達成を後押しするESG投資がスタンダードになりつつある昨今、企業規模にかかわらずESG活動の必要性は高まっています。それは小額投資できるとあって幅広い年齢層から注目される不動産クラウドファンディングも同様。少子高齢化や人口減少、温暖化の急速な進展、空き家の増加といった喫緊の課題解決に寄与するファンドが増え、注目を集めています。この記事では課題解決を目指す不動産クラウドファンディングの事例を紹介します。

不動産投資の社会的意義は?

不動産投資の社会的意義とはどういったことがあるのでしょうか。国土交通省によると、「社会経済の変化に的確に対応した『不動産ストックの形成・再生・活用』を通じて、国民生活の向上、経済成長に貢献。不動産投資市場を通じた多様な民間資金の活用により質の高い不動産形成・再生事業や新規の企業投資の促進に寄与」とあります。

すでにある建物を、私たち一人ひとりの資金とアイデアによって再生・活用することで、結果的に個々の生活が向上し、国の経済成長へとつながるのです。

不動産投資の種類

それでは、私たちはどのように不動産投資に関わることができるのでしょうか。不動産投資は資産形成のための有効な手段として行われてきました。不動産投資会社を選ぶ前に、不動産投資の種類を知っておきましょう。 「不動産投資」とひとまとめにいっても、方法は直接投資、間接投資、不動産クラウドファンディングとバラエティに富みます。

・直接投資
現物の居住系不動産投資の代表的な投資種別には、一棟投資、区分投資、戸建投資

・間接投資
2001年に始まったJ-REIT(上場不動産投資信託)や私募ファンドなど

・不動産クラウドファンディング(少額不動産投資)
2017年の不動産特定共同事業法改正により、少額から不動産投資が可能な不動産クラウドファンディングが、新しい資産運用としてネットで気軽に始められるようになりました。最近では社会的意義の高い不動産を投資対象にしたクラウドファンディングサービスも多くみられます。

ESG投資の不動産クラウドファンディング事例

それではクラウドファンディングのESG投資について、具体的なファンドを見ていきましょう。

(1)森林を復活と土砂災害防止に寄与
COZUCHI(コヅチ)「相模原 リニア開発プロジェクト」ファンド

https://cozuchi.com/system/funds/65595

COZUCHIが運営する「相模原 リニア開発プロジェクト」はJR東海が手掛けるリニア開発事業で排出される残土の受け入れ地が投資対象です。物件は神奈川県相模原市に位置し、リニア事業におけるトンネルの非常口から徒歩1分の場所にあります。トラックの運搬だけでなく、ベルトコンベアを利用した自動化も検討中とのことで、運送コスト(CO2排出量)の削減が期待されます。また、もともと採石場として利用されていたため、受け入れる残土で採石されてできた穴を埋めて防災対策を行い、植林することで土砂災害の防止と森林復活が可能になります。

(2)少子化対策と女性活躍への貢献
クリアル「PAL国際保育園@東京外大」ファンド

https://creal.jp/funds/65/

東京外国語大学キャンパス内(東京都府中市)にある施設を投資対象とする「PAL国際保育園@東京外大」ファンドを運営するのは、不動産ファンドオンラインマーケット「クリアル」。大学教職員、大学院生の福利厚生施設として9月に新規開設された認可外保育園で、公募で選定された正和学園が運営。超少子化への対策、女性活躍への貢献に寄与するファンドといえます。

(3)太陽光発電と国産材の活用で脱炭素化へ
信長ファンディング「信長ファンド2号」ファンド

https://www.nobunaga-funding.jp/index.php?app_controller=info&type=items&id=I0000010

不動産クラウドファンディングサービス「信長ファンディング」による「信長ファンド2号」は、歴史豊かな文教地区に、ESG推進の一環として国産材を積極活用した太陽光発電付き中古木造賃貸アパート2棟で対象不動産としたファンドです。運営者は地域の木材を積極的に活用し、森林を適正に循環させていくことを目指す不動産会社ウッドフレンズ。これまで培ってきた不動産事業や建設事業、建材事業などのノウハウを地域のまちづくりに活かしながら国産材の活用でSDGsの達成を目指しています。

(4)障がい者の共同生活支援と犬猫殺処分ゼロ応援
利回りくん「保護犬・猫 共生型グループホーム・わおん鎌ヶ谷」ファンド

https://rimawarikun.com/customers/products/24

保護犬・猫 共生型グループホーム「わおん鎌ヶ谷」(千葉県鎌ヶ谷市西佐津間)は、「利回りくん」が運営する障がい者の共同生活支援と犬猫殺処分ゼロを目指すファンド。「わおん」はアニスピホールディングスが展開する事業で、「自立した生活を送れていても何かしらの障害によって社会の中で生きにくいと感じる入居者が世話人の支援を受けながらペットと一緒に共同生活を送れるよう、複数のエリアで施設運営を行っています。

(5)学童保育とフリースクール併設の絵本図書館でサードプレイスづくり
ハロー! RENOVATION「盛岡こども図書館」ファンド

https://hello-renovation.jp/renovations/12385

まちづくり会社エンジョイワークスによる共感投資プラットフォーム「ハロー! RENOVATION」で現在ファンド募集中の「盛岡こども図書館」ファンドは、学童保育とフリースクールを併設したこども図書館「みどりのゆび」をつくるプロジェクト。

「あそびを学び、まなびを遊ぶ」をコンセプトとした複数施設プロジェクトBeBA TERRACE が、岩手県盛岡市のPark-PFI(公募設置管理制度)による公募で採択され、さまざまな家庭環境の子どもたちが絵本と過ごす時間を楽しみながら多様性を育んでいけるように、地域の子育てや教育のサードプレイスとなる場づくりの実現を目指します。事業者は保育園などを運営する「みんなのみらい計画」。

〔関連記事〕https://hello-renovation.jp/hashtag/result/161

投資の判断軸が従来のリスクとリターンという2軸に加え、社会課題の解決や持続可能性も加わり、利益追求だけではない不動産投資のあり方が広まっています。投資を通じた社会の課題解決に関心のある人は、ぜひさまざまなファンドをチェックしてみてください。

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