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ここから始まる! いすみ版の空き家再生モデル

ハロリノ編集部

鎌倉から朝6時に出発し、車で約2時間、アクアラインを通って着いた先は、千葉県いすみ市。ここで三重県南伊勢町、大分県別府市に次いで3都市目の空き家再生プロデューサー育成プログラムを開催しました。いすみ市は人口約3.8万人、千葉県南東部の東は九十九里浜に接し、海も山もある自然に恵まれた地方都市。市内には黄色の車体がかわいい「いすみ鉄道」が走っています。地元では「い鉄」というそうです。

やってきました、千葉県いすみ市

国吉駅に入るいすみ鉄道の車両

会場となったいすみ商工会館は、い鉄の国吉駅の駅舎と一体となっており、時折「カンカンカンカン」というどこか落ち着く警告音に合わせて、車両がホームに入る姿を窓から見ることができました。

いすみ商工会館

12月19日・20日の二日間にわたって開催された「空き家再生プロデューサー育成プログラムinいすみ」には、15人もの空き家再生に熱い想いをもった方々が集まってくれました。
時節柄、共同開催のいすみ市役所の職員の方々が安心してプログラムに臨めるよう、検温、消毒、換気と万全の対策の準備を整えてくださいました。

新型コロナウィルス対策の徹底

自治体と地域のみなさんで実践する共創プログラム

このプログラムでは、自治体と共創のもと空き家の再生利活用を先導する『「空き家再生プロデューサー」を地域に生み出し、空き家の利活用事業を牽引することを目指します。二日間のプログラムの内容は、不動産の知識の習得から、参加型で取り組む意義、人を巻き込み多様性のあるプロジェクトにする具体的な方法、事業計画や資金調達などを12の講義と個人ワーク、グループディスカッションやフィールドワークを通じて学びます。こうして空き家再生の流れとポイントを知り、実際の対象となる物件を再生する道筋を立て、発表するまでを実施します。

2日間のスケジュール

さて、いよいよ始まりました。初日の朝は、会場に「さぁ、始めるぞ!」という心地よい緊張感が漂っています。まずはしっかりとこの二日間の目的とゴールを共有します。そして同じ目的でここに集まった仲間たちがどんな人なのかを「他己紹介」などのワークショップを通じて知っていきます。

いすみでは、地域で活躍している農家から園芸、大工、設計、まちづくり会社、市役所の職員、大企業の社員などなど、「師走の忙しい週末にこれだけの方がよく集まったなあ、それこそこのメンバーで素晴らしいプロジェクトが立ち上がるよ」と感心するほど、多様な人が集まりました。

講義の様子

濃密で怒涛の展開の二日間

講義で学んだことは、すぐに個人ワークで実践していきます。聞いただけの知識にとどめず、ワークシート(ハロリノノート: https://hello-renovation.jp/note )を使って自分のプロジェクトに落とし込んでいきます。そして自分の考えをまとめた上でグループディスカッション。

「ハロリノノート」を使ってグループディスカッション!

熱意を持って集まり、仲間となった人たちが互いの意見を真剣に聞き、議論する。とっても中身の濃い時間です。

グループディスカッションの様子

フィールドワークの時間では、いすみ市職員の田中さん引率のもと、いすみ古材研究所さんが手掛ける剣道場や郵便局をリノベーションして起業の受け皿とした事例などを見て回りました。剣道場は、元は小学校だった建物を移築して剣道場として利用していたものをリノベーションし、今後は工房のように使えるようにするとのこと。見学した際、1階はまさに作業の真っ最中でした。活用のアイデアは今まさに募集中とのこと。この二日間で何度もアイデアが出されましたが、これを読まれている方も手を挙げてみてはいかがでしょうか?

いすみ古材研究所がリノメーション中の剣道場

「プロデューサー」と「プロジェクトリーダー」を同時に育成

このプログラムで特徴的なのは、「プロデューサー」と「プロジェクトリーダー」を同時に育成するところ。参加のスタンスを明確に分け、「プロデューサー」は、起業家を育てるプログラムを一緒に実施しながら、事業をサポートする視点と育成方法を学び、「プロジェクトリーダー」は、空き家を利活用した事業の具体的な事業計画の策定や資金調達方法、参加型プロジェクトの仕掛けを学び、実践することができます。今回15名の参加者を4チームに分け、それぞれ4人のプロデューサー候補にチームをリードしてもらいました。

プロデューサー(中央)によるファシリテーション

発表は一人ずつ全員に行ってもらいます。限られた時間の中で精一杯の準備とプレゼンテーション。1人5分の発表時間は本当に短く感じられるようです。この二日間を通して持ち込んだプロジェクトをブラッシュアップする人、プログラムに参加して考えを変え、新しく組み立て直す人、ここでできた仲間とのコラボレーションをマイプロジェクトに組み込んだ発表など内容はさまざま。ほとんどが明日から始められるのではないかと思うほど考え抜かれていました。

発表の様子

さぁここから!

いすみで感じたのは、参加したみなさんの思い描く先が重なるところが多く、今回のプログラムをきっかけにお互いの得意分野を持ち寄ることで大きな流れが生まれる予感がしました。これは私だけが感じたのではなく、みなさんの発表後のコメントやアンケートからも同じように感じているなということが分かりました。

発表後全員からアドバイスなど一言

この二日間はイベント的に終わるのではなく、スタートラインにすぎません。これからのいすみの取り組みに注目です!

いすみ市役所土屋さんから総評

※「空き家再生プロデューサー育成プログラム」は、国土交通省「令和2年度空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」に採択され実施しております。

 

こちらもぜひご覧ください!

・南伊勢での濃密な2日間で見えてきた、自治体共創型の空き家再生
https://hello-renovation.jp/topics/detail/9253

 

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