ハロー! RENOVATION

「渋沢栄一さんの資本主義のかたちに近いと思った」投資家インタビューvol.14 廣川典昭さん・恵さん

ハロリノ編集部

こんにちは。ハロー! RENOVATION(以下、ハロリノ)IR担当の織田です。今回は「0円! RENOVATION」で展開している、鎌倉雪ノ下シェアハウスファンドに共感投資いただいた廣川典昭さん、恵さんご夫妻にお話をうかがいました。0円! RENOVATIONはみんなで空き家を再生する仕組みのひとつとして、昨年ハロリノで始まりました。運営者を必要とする飲食店や宿泊施設などと比較して事業計画や利益の想定がしやすい「賃貸事業」に特化し、空室の多いマンションやアパート、空き家などをファンドで再生していきます。

ハロリノ投資家 プロフィール
廣川典昭さん、恵さん
神奈川県逗子市在住
職業:(典昭さん)データサイエンティスト・准教授(恵さん)英会話講師ほか
趣味:(典昭さん)建築見学、カヤッキング(恵さん)語学学習、料理・お菓子作り

自然とつながって生きようとしていたら、地域ともつながりはじめた

――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、ふだんはどういった活動に取り組まれているのかなど廣川さんのことを教えていただけますか。

廣川典昭さん(以下、典昭) 私は学生時代、建築学科でして、今でも建築や不動産を見るのが結構好きなので、ふだんから御社のエンジョイスタイルなどいろいろと拝見させていただいています。また、30歳を過ぎたこともあり、そろそろ与えられる側ではなく、与える側として地域や社会のことについても何かできたらいいなと思っています。

――お仕事は建築関係を?

典昭 ふだんはデータサイエンス(統計学の応用)の仕事をしています。あとは、大学で教員として都市計画・都市防災の研究活動をしたり、学生さんに教えたりもしています。

――めぐみさんは普段はどんなことをされてらっしゃるんですか?

廣川恵さん(以下、恵) NVCという共感コミュニケーションをベースにした英会話を教えているほか、最近はパンやスイーツを作って販売を始めようとしています。あとは週末に二人で、逗子の里山の会で、畑や田んぼ保全のボランティアをしています。逗子に引っ越してすぐのころは市民農園を借りていました。自然とつながって生きようとしている感じです。そうしながら最近ようやく地域の人ともつながりはじめたかな、という実感が得られてきました。

――地域に根付く活動、素敵ですね。ハロリノやエンジョイワークスを知ったきっかけは覚えていますか? 雪ノ下プロジェクトへの参加より前でしょうか?

典昭 きっかけははっきり覚えていませんが、(エンジョイスタイルには)おもしろい物件が多いので結構前から見ている気がします。あと数年前に物件を案内いただいたこともあります。

「渋沢栄一さんの資本主義のかたちに近い」って、大河ドラマ「青天を衝け」を観て思った

――最初にハロリノに参加いただいたのは合同ファンド説明会でしたね。

典昭 そうですね、0円! RENOVATIONはおもしろい取り組みだなと思いました。「0円で」というのがすごいなと。

――先日お答えいただいたアンケートでも興味深いコメントをいただいていて! くわしくお聞きしてもいいですか。

(アンケートのコメント)
昨年の大河ドラマ「青天を衝け」を観て、本来の資本主義のあり方を知り(少額ではできないことを成し遂げるため賛同と資金を集めて実現しその益を広く人に還元する方法としての資本主義)、その形に近いと思ったから。

典昭 今の資本主義のあり方(新自由主義)に、問題意識があったんです。そうしたらあのドラマで渋沢栄一さんの頃の、資本主義の始まりにはちゃんと理想があったのを知って。その後にちょうど募集をみて、このプロジェクトの行く末を間近で見てみたいなって。

 銀行やいろいろな会社の設立に関わった渋沢栄一さんは、たくさんの人の力を借りて、みんなの益、公益のために大きな事業をつくるというお金の使い方やビジネスを追求していたことを知って“資本主義”のイメージが変わりました。(0円! RENOVATIONは)それと重なるところがあって。よくイメージされる「投資」というより、空き家という今まで活用されてなかった資産の利活用を、いろいろな人からお金を集めてできるというのがすごく印象的でした。

――なるほど、社会的な意義があることのためにみんなのお金を集める、というハロリノの仕組みに、渋沢栄一の思想を重ねてくださったんですね。

――合同ファンド説明会はいかがでしたか?

典昭 ウェブサイトだけでも思いが伝わっていたので、ファンド説明会は最終確認のような位置づけでした。ほかにも三つぐらいプロジェクトを紹介されていて、どれにしようか考えていたよね。

 ほかのプロジェクトはちょっと遠いなって。どこも素敵な場所で興味があったのですが、地理的に遠いので関わるのは少し難しいなっていう。

典昭 「お金だけの関係」になってしまうと、ちょっと無責任かなという思いがありまして。

――「お金だけの関係になる」とのこと。今回の投資のモチベーションには、お金ではないところが含まれているんですね。

典昭 ひとつは社会的な側面ですね。あとは、なにか一緒にできたらいいなと思っています。

 そうですね。彼はハロリノの仕組みが気に入っていて。私自身は昔シェアハウスに住んでいたこともあって暮らしを手づくりするのが好きで。友だちができそうなコミュニティがつくれそうだなって。そのあたりが楽しみです。一人暮らしだったら自分が住んでみたいなって思うくらいです。

雪ノ下シェアハウス現地イベントでは家庭菜園の花壇を参加者でDIY。投資家、地域住民、DIY好きが集まり、力を集結してつくり上げました
DIYイベントで野菜の苗を植える廣川夫妻

投資家でありながら、気持ちは「家守」

――ハロリノのイベントや企画にどういった内容があるといいか率直にお聞きできれば。現地に足を運ぶ機会はあるといいですか?

典昭 一番は、建築を見たいですね、好きなので。あとは……体を動かしたいとかでしょうか。

 やっぱり私は現地で交流したいですね。住まわれている方と、応援(投資)した方がフラットな感じになったらいいなと。お客さんでいないというか、みんながそれぞれ当事者でいられたらいいなあと思います。

――雪ノ下のプロジェクトは入居者が住み始めると外部の人に参加いただく企画が少なくなりますが、そんな中でも、ときには投資家さんだったりご近所の方などを巻き込んで、庭のメンテナンスワークショップを行ったりという機会をつくれるといいですね。

 そうですよね。「ていねいな暮らしを楽しむ女子のためのシェアハウス」がコンセプトなので、たとえば味噌をつくってみるとか。そうしていく中で、もしかすると場のコミュニティが広がって、誰かが引っ越してしまっても、また誰か入ってくれるのでは?と。思いつきではありますけど。

――そんな風に場づくりをしていくことで、魅力的なコミュニティが醸成していくのかなと思います。コミュニティマネージャーのような存在がいてくれるといいですよね。ぜひ恵さんにはシェアハウスでの暮らしを見守っていただけると!

典昭 家守?

――「家守」いいですね! 入居者さんにとってもとても心強いです。

コミットメントするための投資。自分たちにとっての挑戦

――ハロリノの投資を決断する際、不安に感じられる部分はありましたか?また、一口5万円から、という中で今回複数口ご投資いただいたのですが、投資額についてはどのように決められましたか?

典昭 特に不安はなかったと思います。

 うん。説明会を聞いて心を動かされたというのが大きい気がします。投資額はプロジェクトにコミットメントするためのものとして決めました。もっと口数が少なかったら確かに参加はしやすいけど、そこにコミットメントがなくなってしまったり、関わり方が薄くなってしまったりするような気がして。あと信頼と、応援の気持ちもあります。その上でプロジェクトに対する確信がありました。

典昭 この仕組みがうまくいって、そのあとほかの空き家や地域にもつながるといいなと思っています。なので、できるだけコミットしてみようと。ただ、今の時代なにがあるか分からない部分もあるので、ある程度は余力も残しておこうといったバランスですかね。

 心地良さを持ちつつ、自分たちにとっての挑戦みたいなところですね。ちょっとストレッチする感じの、ちょうどいいラインだった気がします。

――このプロジェクトに参加して、関わるぞっていう気合いを反映していただいたのですね。

廣川ご夫妻にもご参加いただいたハロリノ投資家MEET UPのイベントの様子。プロジェクトを横断しての交流も生まれています

社会課題を解決する手段として

――ハロリノの理想的なあり方について聞かせてください。

典昭 この0円! RENOVATIONの仕組みが水平展開していくといいなと思っています。先日、日本には入れない土地(他人の土地に囲まれており活用が困難な土地)が多いという話をたまたま聞き、空き家以外にも不動産の社会課題はさまざまだなと思いました。直接的ではないと思いますが、大枠としてこうした社会課題を解決するきっかけになればと思っています。

――今回賛同いただいた社会課題の解決という視点から空き家にも注目されているのでしょうか?

 素敵な古民家が逗子にも結構ありますが、空き家になったり、取り壊されたりすることが多いです。古民家が二人ともすごく好きなので、何かできるとうれしいですね。

――ありがとうございます。お二人の期待に添えるようこの仕組みを展開していきます。今日は大変貴重な話をお聞かせいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

廣川恵さん、廣川典昭さん。雪ノ下シェアハウスDIYイベントにて

記事中でご紹介した鎌倉雪ノ下シェアハウスのイベントレポートはこちら
空き家活用の不動産投資ファンドを「鎌倉雪ノ下シェアハウス」事例に学ぶ


ハロリノについて
空き家再生プラットフォーム「ハロー! RENOVATION」は、資金調達という空き家問題の根本課題にひとつの解決策を示し、みんなで空き家再生を加速させる仕組みづくりに取り組んでいます。想いを持って投資いただいたみなさんにファンドの運営状況を定期的に共有し、投資家コミュニティで交流できる機会を設けています。事業アイデアや応援の声をシェアすることで、より良い事業運営や場づくり、さらにはまちの活性化やまちづくりにつながると考えるからです。「共感投資」という形で想いを託したプロジェクトをぜひみんなで育てていきませんか。


これまでの投資家インタビューもご覧ください
https://hello-renovation.jp/hashtag/result/89

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https://hello-renovation.jp/projects

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