古都・明日香村を学んで知ろう! 古民家再生プロジェクトがスタート

こんにちは。大阪府で不動産業・民泊の運営を手掛けている不動産会社、株式会社サンジミアーノ代表の樫井里紗と申します。名だたる史跡と飛鳥時代のロマン、そして大自然に囲まれゆったりと時間が流れるエリア、奈良県明日香村で「古民家再生プロジェクト」がキックオフしました! 

プロジェクトリーダー、樫井理沙(株式会社サンジミアーノ)

私たちは、関西国際空港のふもとで不動産事業を営む小さな企業です。関空開港を機に「大阪の郊外、泉州地域を盛り上げたい」と創業しました。2018年からは空き家を活用した宿泊事業を始め、その後、小規模不動産特定共同事業第1号を取得。2022年には、この明日香村で小さな宿泊施設「Asuka no yado(飛鳥の宿)」を開業しました。そして新たに明日香村の古民家、旧井村家離れの宿泊施設開業に向けて動き出しているのが、今回のプロジェクトです。

今回、オンラインでのイベントで、どのように興味を持ってもらえるか、不安はありましたが……明日香村ってやっぱりスゴイ! 参加者は、関西圏の方だけでなく、何度か観光に来ていたり、この地域に注目して情報を探していたりしている方もいるようでした。

「歴史」だけでない観光資源

私たちは「これからの観光都市・日本を考える上で、明日香村に大きな魅力がある」と感じて、新規参入しました。ここは、奈良県のちょうど真ん中、いにしえの歴史や文化が共存する小さな村。その風土を保全する法律や景観に関する条例によって建築等の厳しい規制があるだけでなく、古くからある田畑を守り育てることで、とても素晴らしい「日本の原風景」が広がっています。 観光資源は、歴史や遺跡のストーリーと雄大な景色の散策、農業、農産物のほか、最近では古民家を活かしたカフェやこだわりのレストランなども増えており、大阪など都心部からのリピーターも多く来訪しています。

「あすかのまほろば」入口。明日香村はこのような‟農家形式“の古民家も多く、守り継がれた文化を感じます

キックオフイベントのテーマは「なぜ今、明日香村が注目されるのか?」。まずは、ハロリノの永田大樹さんから、統計から見る明日香村の観光動向などについて説明してもらいました。

―これまでは近畿圏内からの日帰りや遠足による人の動きが多かったけれど、最近では、個人旅なども増えてきているとのこと、食事や宿泊施設等の整備、インバウンドへの対応も必要になってきている―との分析でした。

次に、明日香村商工会の下田正寿さんから、現状の明日香村での動向や取り組み、今後の動きを学びました。現時点で、私たちにはあまり接する機会がありませんが、自治体などとの連携による団体での体験観光(教育旅行)の受け入れも、明日香村一円で盛んなようです。加えて、海外のお客さまをホームステイで受け入れて、日本食などを通した交流も人気が高い重要なコンテンツになっているということでした。
また、明日香村の中心地、岡地区では古民家岡本邸の再生事業が始まっており、今年度開業予定とのことです。ここでは、地産物品の販売やイベント・交流など、観光スポットとして発信していくようです。そんな動きのある「これからの明日香村」にワクワクしました。下田さんからは、今後、私たちが手掛ける旧井村家の活動とも連携していきたい、とうれしいご提案もいただきました。

築200年の古民家で「できること」、考えてみた!

今回のプロジェクトの拠点「あすかのまほろば」

イベント中盤では、私たち株式会社サンジミアーノの成り立ちと思い、新事業物件である旧井村家の概要を説明させていただきました。「歴史ある風土や建物をつなげたい」「観光都市・日本の地域を盛り上げたい」という気持ちで進んできた当社。だから、明日香村に魅力を感じ、観光振興の一役を担って古民家を再生しようと決めたのです。
江戸時代に建てられた古い農家住宅である旧井村家の再生企画は、まずは母屋を整え、古いままの状態でイベントスペース「あすかのまほろば」として貸し出すことからスタートしています。そして今回は、建物の離れに手を入れながら、くつろぎの空間づくりや母屋との連携など、たくさんの力を借りながら企画していこうと考えています。

この日の後半は、参加のみなさんとの意見交換も。明日香村にご縁のある方も多く、すでに観光で何度か来ていたり近くの出身であったり。さまざまなご意見をいただき、とても有意義な時間となりました。

みなさんからあがったご意見……

  • 明日香村は好きだけど、飲食店が少ない。夕食や朝食に不便
  • 「明日香村といえばコレ」という人気地産品があれば
  • 地ビールなどの体験商品が欲しい
  • 農業体験やカフェ・レストランなどがメインの訪問客も多い
  • 明日香村は歴史が深く、遺産や寺もストーリーがあり魅力的

など、参考になりそうなヒントもたくさんありました。「もっと明日香村を知りたい・発信したい・楽しみたい」という気持ちを共有できました!

旧井村家は現在、母屋のみを貸し出ししています。すでに、個人的な集まりや小さなイベントを中心に、撮影やライブなどさまざまな場面で活用いただいています。「まほろば」とは、素晴らしい場所・住みやすい場所、という意味。プロジェクトでは、旧井村家全体を「みんなの集まる、気軽に立ち寄れる空間」として、地域と観光の交流拠点を目指していきます。

日本の家屋といえば大きな広間

縁側から見える坪庭も古民家の趣のひとつ。土間の使い方も考えてみたい!

今、明日香村ならではの宿の開業に向けて動き出しました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
次回のイベントでは、皆さんに直接お会いして、明日香村の魅力を存分にお伝えしたいと思います。

夏の明日香村を巡って満喫!「魅力体感ツアー」

「明日香村に行ってみたい!」。そう思ったあなたに、ぴったりの現地イベントを企画しました。7月23日(日)、宿泊施設とあわせた井村家住宅の使い方を考えるワークショップと、明日香村の魅力を体感するツアーを開催します。

この村に興味のある方、旧井村家住宅を見学したい方、ぜひお気軽にご参加ください。

開催日時:2023年7月23日(日) 13:00-17:00
集合場所:あすかのまほろば(旧井村家住宅) 奈良県高市郡明日香村大字川原63番地
参加費:無料
※ご参加には事前のお申し込みが必要です。

内容:
13:00〜 母家(旧井村家住宅)の使い方ワークショップ、参加者交流会
15:00〜 夏の明日香村 魅力体感ツアー *行き先は大和三山、藤原京、飛鳥京を見渡すことのできる甘樫丘(あまかしのおか)、聖徳太子の生誕の地・橘寺(たちばなでら)を予定、〜17:00 現地にて解散予定

お申し込み:
https://hello-renovation.jp/event/form/1132

■イベント当日・前日に「asuka no yado」に滞在可能です!(限定各1組まで)
明日香村に滞在を希望される方は、7/22・7/23にそれぞれ1組限定で、サンジミアーノが運営する一棟貸し宿「asuka no yado」にご予約いただけます(価格はお問い合わせ下さい)。
ご希望の方は、申し込みフォームにその旨ご記入ください。
*7/11更新:7/22分は受付終了しました(7/23チェックイン分は受付中です)

主催:
株式会社サンジミアーノ https://sangimi.com/
株式会社エンジョイワークス

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