「このメンバーだから参加したいと思った」投資家インタビューvol.1 西小路瑶子さん(後編)
空き家を利活用し想いを持って事業やまちづくりに取り組む運営者と、そこに想いを重ねて「投資」という形でサポートするためのプラットフォーム「ハロー! RENOVATION(ハロリノ)」。
京町家を「泊まって、食べて、働く・コリビング施設」に生まれ変わらせる「UNKNOWN KYOTO」プロジェクトでは、「京都・五條楽園エリア再生ファンド」を12月22日まで募集中です。
ファンドに投資してくださった西小路瑶子さんへのインタビュー企画後編です!
6月開催「UNKNOWN KYOTOを知ってくれ会議」で、プロジェクトメンバーと一緒になって企画を考えたときに「UNKNOWN KYOTOが”参加型”プロジェクト」だということを実感されたという西小路さん。そこから投資を決めた経緯はどのようなものだったのでしょうか?
*前編はこちらから
――イベントに参加するうちに、プロジェクトへの投資にも興味を持ち始めたということでしたが、それまでは「投資」というものには興味はお持ちでしたか?
NISAとかはしていたんですが、自分で具体的に何に投資するかを選んでお金を出すみたいなことをしたことはなかったです。
ぼんやりと興味はあったけれど、仕組みをよく分かっていませんでしたし、相談できる人も周りにいなかったですし。
――なぜ「五條楽園エリア再生ファンド」に投資しようと思ったんですか?
これもイベント参加がきっかけなんですが、8月開催の「楽しいお金の増やし方」で株式会社ONDの近藤さんがいろいろな投資の経験を紹介されていて、せっかく始めるなら「UNKNOWN KYOTO」にしたいと思いました。
――そこで何か、考え方が変わるきっかけがあったんですか?
近藤さんのお話を聞いて、「自分が本当に興味を持てるところを自分で選んで投資する」という考え方がいいなと感じました。失敗しても成功してもおもしろい経験になると思えるところであれば…。お金がほしいからという考えだけではなく、そういう感覚でやった方が自分のためにもなることがあるんだなと。
――「お金がほしいから投資をする」よりも大切にしたいと思ったこととは?
イベントを通して「UNKNOWN KYOTO」はおもしろそうだし、みなさん情熱を持ってやっているのがとても伝わってきました。だけれどやっぱり、町家の再生にはお金がいるということも話を聞けば聞くほどよく分かって。そういうのは自分にとってもすごく勉強になりました。そして、ここならおもしろいことをやってくれそうだと思い、このメンバーとできる機会に投資をしてみたいと思いました。
――「この機会」に投資してみたからこそ体験したいことはありますか?
自分の中でも「第一歩」だと思っています。新しい世界に入るきっかけ。「UNKNOWN KYOTO」を通じていろいろな人や時間との出会いがあると思っています。それに今回、投資をすることでお金のことも勉強になる。それが、他のまちづくりのプロジェクトに参加するヒントにもなるんじゃないかなと思っています。
――なるほど!このファンドで知ったことで、また「自分の世界」を広げるきっかけにつながる、というのはおもしろい視点ですね。
新しいことに挑戦したいと思っています。他のプロジェクトも今は見ているだけだけれど、「参加できる」ということに自分で納得感が持てれば、話を聞きに行きたいと思います。
――他に興味のあるプロジェクトはありますか?
クラウドファンディングって今まではそんなに参加したことはなかったんですよ。いろんなことやってはるんやな〜と思って見ていた程度で。でも、これからは視点が変わると思います。とくに「ハロー!RENOVATION」でやっている「投資型」は普通のクラウドファンディングと違うからこそ興味を持てたんだと思います。
――なぜ「投資型」のクラウドファンディングに興味を持ちましたか?
「購入型」は商品をもらって終わりというイメージがしていて。ものを買った感覚に近いと思います。「投資型」はずっと興味を持ち続けるだろうなと思っています。お金を投資するから事業がよくなってほしいと本気で思えるし、自分も参加できたと感じられる。「一緒に育てていきたい」と思えるのがいいですよね。
――最悪元本割れするリスクももっている商品ではありますが、不安なところはありませんか?
1口5万円は、正直、最初は高いと感じていました。購入型のクラウドファンディングと比べちゃいますよね。でも話を聞いていくと、そもそも工事の規模感とか、新しい場の運営・仕掛けを継続して運用していくためにはめちゃくちゃお金がいるよなぁって…(笑)せっかくつくるならいいものをつくってほしいから、そこに協力したいという想いになっていました。
――プロジェクトの運営側に近い視点で考えてくださっているんですね。
あとは自分のためというのもあります。
――というのは?
じつは将来、実家が空き家になってしまったときにどうしようと思っているんです。女兄弟しかいなくて、今は両親がいるけれど最終的にはみんな出てしまうだろうなと。 実家をリノベーションして何かしらにしたいとぼんやり考えているんですが、今回の参加はそのハウツーやいろんな可能性を知れる勉強になるとも思っています。
――自分のやりたいことについてのヒントが得られたらすてきですね……! 最後にこれからの「UNKNOWN KYOTO」に期待していることを教えてください。
まずはオープンが楽しみですね! 飲食も入るので友達と普段使いもしやすいと思っています。あとは、プロジェクトですごく素敵やなと感じていたことのひとつが「UNKNOWN KYOTO 本池中」ができた経緯だったんです。駐輪場にする場所を探していたら佐藤さんと出会い、シェアオフィスとして貸してもらえたんですよね。そういう繋がりが増えることによって予想外の流れがたくさん起こってくると思うとわくわくします。新しい世界が見られるだろうなと思います。
――投資家限定のイベントも開催する予定ですが、どんなことがしたいですか?
好きな人たちがやっていることに一緒に参加したいと思っていたので、「UNKNOWN KYOTO」をきっかけに関わりができた人たちも含めてこれから交流できるのが楽しみです。あとは「本池中」オーナーの佐藤さんを始め、地元の方々にもお話をお伺いしてみたい。地域内外の人が混ざって、ちょっと離れている人も気軽に交流できる場になれば楽しそうだなあと思います。
――多様な人がゆるやかに時間を共有して、地域の賑わいが自然と起こっている。そんな場所になれたらいいですね。これからも「UNKNOWN KYOTOメンバー」としてよろしくお願いします! 本日は本当にありがとうございました!!
ありがとうございました!
\オーナー視点でプロジェクトに参加できる/
<京都>五條楽園エリア再生ファンドの詳細はこちら
https://hello-renovation.jp/renovations/3428
西小路さんも参加した「UNKNOWN KYOTOを知ってくれ会議」の様子はこちらから。「泊まって、食べて、働く・コリビング施設」についてもご紹介しています。
コリビングって何? 一緒につくる新しい「シェア」のかたち
ハロリノについて
空き家再生プラットフォーム「ハロー! RENOVATION」は、資金調達という空き家問題の根本課題にひとつの解決策を示し、みんなで空き家再生を加速させる仕組みづくりに取り組んでいます。想いを持って投資いただいたみなさんにファンドの運営状況を定期的に共有し、投資家コミュニティで交流できる機会を設けています。事業アイデアや応援の声をシェアすることで、より良い事業運営や場づくり、さらにはまちの活性化やまちづくりにつながると考えるからです。「共感投資」という形で想いを託したプロジェクトをぜひみんなで育てていきませんか。
これまでの投資家インタビューもご覧ください
https://hello-renovation.jp/hashtag/result/89
ハロリノ・ファンド一覧
https://hello-renovation.jp/projects