経営者が語る、知ると楽しいお金と投資の話
8月29日、丸の内のNIPPON GALLERYにて、『楽しい「お金」の増やし方』をテーマに、世の中を変える面白いサービスを開発し続ける株式会社OND・代表取締役 近藤淳也さんと、外資系金融機関を経て、不動産・まちづくり事業を手掛け、ハロー!RENOVATIONの運営会社である、株式会社エンジョイワークス・代表取締役 福田和則が、会場の皆さんとぶっちゃけトークを繰り広げました!
会場は丸の内、開始時間が近づくとひとり、またひとりと凸版印刷さんご協力の素敵なイベント会場にラフな格好をしたおとなが集まってきました。お金の話ではあるけれど「楽しい」お金の増やし方ですからね、かたっ苦しくない。当然登壇する二人も完全カジュアルでした。
投資先の決め手は経営者の人柄か、はたまた数字か
先に福田代表から投資対象の考え方について。カリスマファンドマネジャーの藤野英人さんを取り上げ、投資に対する姿勢についての話です。面白いのは、数字云々は当然見ていて、投資先を決めるときのいくつかある判断材料のひとつが、超人間的!「会社の代表が、いざとなったら、ラーメン屋ができるひとかどうか」とか…、一般人には意味不明です。最後はやっぱりバイタリティなのでしょうか?
上場企業株やREITについての話や、傾向をロングスパンで見たときの連動についての話題など、データに基づいた堅い話もありましたが、現物不動産の話になってくると、やっぱりどこか楽しそう。「入居者が」とか「こんなのあったらいいんじゃないかと思って」とか。一方で、数字を追っていく先には機械に任せたAI投資。「これが悪いというつもりはないけれど」と前置きした上で。
今度はエンジョイワークスで取り組んでいる手触り感のある「参加型のまちづくり」の理念を、事例をたくさん使ってご紹介。スライドには自分の家の模型を自分で作る施主の姿や、シェアアトリエに入居する入居者が自らDIYで壁をペイントする姿。傍らでたこ焼きを焼く福田代表。
はたで見てれば手間ばかりだけれども、かかわっていく人が連鎖し、響きあうこの参加型スタイルを「楽しい」と自信をもって言えます。
質問タイムで真っ先に手を挙げたのがもう一人の登壇者である近藤さん。「何でそんなに仲間が作りたいの?」聞けば納得の話ですがこれはまた別の機会に。
お金以上の価値がある投資とは
はてな社で代表取締役会長を務めた、近藤さんのお話はさらに個性的!立場的にはもっと偉ぶってもいいのでしょうが、見た目も程よく肩の力が抜けていて「自由」な感じ。話の冒頭は、なんと小学生の時に妄想したという「宝くじで楽々人生計画」についてですからね!びっくりしました。
とはいえ40歳くらいまで投資は全くやっていなかったそうです。働いて稼いだお金こそがきれいなお金で、投資なんてと、働かずにお金を稼ごうだなんてと後ろ向きに考え、投資とは縁遠いところにいたそうです。
今では、上場企業への投資から未公開企業株、ビットコイン、現物不動産まで様々な投資を(苦労しながらも)楽しんでいるようでした。近藤さんの話の面白いところは、自らの失敗を全然隠さず、みんなも知っておいた方がいいからくらいの感じで「証券会社の営業に『絶対上がるから』と勧められて」とか、いくら失敗しちゃいましたとか、マイナス何%で処分できずに困っていますとか、未公開株に投資して、その後どうなっているのやら…「まだ会社自体はあるんだっけ?」いやいやそこは誰も答えられませんって。
「よくわからずに人に勧められて損をしたときの気持ちの持っていきようの無さ、あっちゃぁってなる。」逆に自分で信じて出したお金はたとえマイナスになっても納得しているし、顔の見える投資をした場合なんかは、人間的な交流を重ねてお金以上の価値になったと教訓を教えていただきました。実際、今のOND(おんど)という会社の名前は「温度感のある、もの、こころ、つながりを大切にしたい、という思いを込めて名付けた」ものだそうです。
そんな近藤さんがなぜ、「京都五条楽園エリア再生ファンドUNKNOWN KYOTO」に参加したのかと質問を受け、即座に「この3社ならやれる。一緒にやりたいと思った。」と力強く答えられていたのがとっても印象的でした。たぶん近藤さんもいざとなったらラーメン屋ができるくちですね。
ハロリノを運営する株式会社エンジョイワークスでは、本拠地である鎌倉、東京、そして京都の3都市をまたにかけて、みなさんと共に学んでいきます。引き続きイベントを開催予定です。是非ご参加ください!
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