中銀カプセルタワービル「カプセル保存再生ファンド」ハロリノ投資家イベントVol.2開催レポート
11月19日、月がきれいな秋の夕暮れに、中銀カプセルタワービル「カプセル保存再生ファンド」の第2回投資家イベントが開催されました。
場所は、リノベーションをしてまさに運営中のカプセルの一室。投資家として参加いただいたみなさんとハロリノスタッフ合わせて、11人が約5.5畳の想いが詰まったカプセルに集い、(事実上詰め込まれた状態で)イベントは始まりました。
まず、エンジョイワークスの松島プロジェクト担当より、カプセルの概要説明、近況報告、そして現状の運営状況が伝えられました。
みなさん、写真なども撮りながら、真剣にお話を聞かれています。運営状況に関しては、予約の空きが出ることもなく順調に運営できており、予想よりも利益が出ていることが報告されました。投資家の皆さんもほっと、安心な様子です。
実際にマンスリーでカプセルを借りていた佐久間さんから普段の状況が参加者に伝えられます。
「仕事でカプセルでの定例ミーティングに使った」「音楽を聴きながら七色に変更可能な照明を利用した」「通信環境がもっとしっかりするといいな」「雨漏りもイベントだった」などの経験談を笑いも交えながらお話しいただきました。
ん??雨漏り???そう、ワクワクしかない中銀カプセルタワービルのカプセルに課題が一点…
『近未来カプセル雨漏り』問題
令和の銀座で「雨漏り」が問題になるというのも、中銀カプセルタワービルならではです。
リノベーション時に二重屋根にし、あえて傾斜をつけてシャワールーム方向へ水を逃がす設計だったのですが、昨今の大型台風では防ぎきれずどうしても雨漏りが発生してしまうとのこと。
この課題は投資家の皆さんにも共有されたのですが、反応はというと…。ここからハロリノのコミュニティパワーの発揮とつながります。
『みんなでアイディアを出し合って、「雨漏り」問題を解決しよう』
これこそが「参加型」クラウドファンディングの最大の特徴であり最大の強み。 みんなが当事者。みんなでブレスト形式で意見を出しました。
多くのアイデアが出ました。
・駅などにあるビニールとホースの雨漏り器具を入居者にあらかじめ配布する
・雨漏りしたら1万円キャッシュバック!!
・あえて天井に雨漏り用の穴をあけておく
・雨漏りをカプセル名物にする(入居者に事前にその旨を伝えて、逆にイベント的に考えてもらう)
・取り換え前提の安価な材で、あらかじめ天井を作っておく
・カプセルTを売って、補修等の資金に充てる
入居経験者の投資家の方からは実体験に基づくアイディアや入居未経験の方からも前向きで面白いアイディアがいっぱい。皆さんのカプセルへの愛と熱意が改めて伝わってくるブレストになりました。 実際のアクションとしてまた投資家の皆さんへ報告されるでしょう。
今後の運営方針など話し合いは続きます。読んでいただいたあなたにもお知らせです。
現在11月は雨漏り問題のこともあり、入居希望を絶賛いただいているのですが、入居を一度ストップしています。ただ、雨漏りの心配が少ない5月までは再開してもいいのではというご意見もあがり、適切な運営を引き続き継続していくとのこと。乞うご期待です。
最後に投資家のみなさんと集合写真。カプセルならではの、色とりどりの集合写真です。
現実ver.
ショッキングピンクver.
ミッドナイトブルーver.
サイバーグリーンver.
個人的にはピンクの「お店感」がとてもいいですね!
「カプセル保存再生ファンド 投資家イベントVol.2」を通して、46年前の未来の建物に皆さんがこんなにも夢中になって想いを持っているということがもっと広まり、カプセルの持つ重要性・価値が改めて見直され、保全という機運が盛り上がっていけば良いと感じました。
46年前の未来に、追いつく未来を夢見て、またお会いしましょう。