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大好きな湊川沿いで、ひとが集える場をつくりたい。

牧寛之 / ハロリノ編集部

こんにちは!ハロリノ編集部の牧です。

富山県氷見市の小さな川「湊川」のほとりに佇む倉庫を舞台に、進行中の「藺製品倉庫をひらく」プロジェクト。前回の記事 「気づきの連続が氷見と出会わせた。おかあさんは、流しの公務員」の続きです。

今回は、プロジェクトリーダー林 美湖さんと藺倉庫の出会い、プロジェクトの始まりや想い、コンセプトのご紹介です。コンセプトが生まれた瞬間、プロジェクトに命が吹き込まれる。林 美湖さんの想いを言葉にしていただきました。

大好きな湊川沿いで、ひとが集える場をつくりたい。

「藺製品倉庫をひらく」プロジェクトを進めている林 美湖です。

私には、大好きな湊川の側でひとが集える場をつくりたい。という想いが、まずありました。
また、地域の友人や同僚から「高校生が受験勉強をできる場所がなくて、ファーストフード店を使ったりしている」、「長い商店街はシャッターを閉めた店が多く、高齢者がお惣菜を買える店が少ない」そんな声を聞くうちに、空き家を使って、高校生の勉強場所や中食販売ができたらいいな、とそう考えるようになりました。

「うみのアパまちスクール(小さな起業を考える塾)」、商工会議所の「創業塾」などを受講しているうちに出会ったのが、「空き家再生プロデューサー育成プログラム」(エンジョイワークスが2019年に全国7か所で開催)。そしてさらに、「うみのアパまちスクール」を受講し始めて2年。湊川沿いをテーマにした資料を作成していたところ、「川沿いの倉庫を貸したいひとがいるよ」という情報が入ってきました。

「え、どこどこ?もしかして。」
予感的中。以前からずっと空いたまま使われないのに、補修だけはされていたあの倉庫でした。

中はどうなっているのだろう?まずは、中の様子をみせてもらわないと。

入り口はカッコいいヘリンボーン張りの両引き戸、2階は太い梁と中2階、奥には仕切りのない大きな空間の土蔵がありました。想像していたよりずっと良い状態で維持されていました。

気に入ったわたしは、大家さんに会わせてもらうことにしました。
大家さんは、倉庫を大切に想い修繕を施してきた方で、湊川沿いに建つ2つの倉庫が醸し出す風情を愛している方でした。わたし自身が古いものが好きなことや氷見の歴史を掘り下げていることを知って、こころよく貸してくださることになりました。

空っぽの倉庫にみんなで命を吹き込む

設計段階から利用者が関わることで、建物に愛着が湧いて利用度が高くなる、と思っていたので、すぐに友人・知人に声をかけ、使い方のアイデア出しを兼ねた見学会を開いてみました。

来てくれた10人が、「ワクワクする~」とたくさんアイデアを出してくれました。薪ストーブがほしいね、ゲストハウスしたいな、コーヒーをハンドドリップで淹れて出してみたい、おしゃれなギャラリーはどう?、中庭にミニ菜園を作ろう、あっという間にたくさんのフセンが模造紙に貼られました。

持ち帰って、たくさんの付箋を眺めながら、浮かんできたのが

「みんなでつくる、つかう、であう場」

というコンセプトです。
空っぽの倉庫にみんなで命を吹き込んで、楽しい場所にしたい。
高校生が勉強をしたり、面白いおとなや旅行者に出会える、地域のひとがお茶をしたり中食が買える、和船を漕いで船で昼寝もいいよね、そんな場が湊川にあったら、進学で都会に出て行った子も遊びに来てくれて、いつかUターンするきっかけになるかもしれない。

そうだ!ここで出会った高校生同士が結婚するとき、天馬船で嫁入りクルーズをして、リノベーションされた土蔵でパーティをする、それが実現するまでがんばるぞ!
妄想とやる気がムクムクと湧いた瞬間でした。

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