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ガウディハウスも想いから始まった。「全国空き家再生セミナー2020 in岡山」を振り返る。

島野千恵 / ハロリノ編集部

2月17日、全国空き家再生セミナー2020 in岡山を開催しました!

宅建業者・まちづくり団体・企業・自治体・地域金融機関の皆様を対象に6都市で開催される「全国空き家再生セミナー2020」。まちぐるみでの空き家再生事業の組み立て方や資金調達スキーム、共感投資によるまちづくりなどについて様々な事例を通して学んでいきます。

岡山会場では、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事として数多くの空き家再生に取り組んでいる豊田雅子さんにお話を伺います。

あわせて、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の後藤佑介さんと、日本橋くるみ行政書士事務所の石井くるみさんは、エンジョイワークスの経営陣と共に、福岡、札幌、大阪、名古屋、岡山、東京の全会場でご登壇いただいています。

外を見たからこそ気付いた地元の魅力と危機感

地域でご活躍されている地域事業者の方から空き家再生の先進事例をお聞きしていきます。岡山会場では、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事として数多くの空き家再生に取り組んでいる豊田雅子さんにご登壇いただきました。

豊田さんは大学入学をきっかけに地元の尾道を離れ、卒業後はJTBの専属のツアーコンダクターとして海外を飛び回る生活を8年ほど続けました。

その間、渡航歴はなんと100回以上!

世界中の様々な街を見る中で、地元である尾道にしかない景観の魅力と重要性に気付いたと言います。一方、空き家が増えていく様子から、この景観が失われるかもしれないと危機感を覚えていました。

自分で歩いて見つけた運命の空き家ガウディハウス

6年間かけて帰省のたびにまちを歩きまわり、独自に情報を集めるようになった豊田さん。

運命の1件の空き家「ガウディハウス」に出会い、ご自身の貯金で衝動買い(!)をします。

はじめは自分たちだけでセルフリノベーションに取り組んでいましたが、少しずつ共感者が集まり、「NPO法人尾道空き家再生プロジェクト」が発足するまでになりました。

豊田さんには、もともとゲストハウスを始める気はなかったそうです。
しかし活動を広げる中で、大型の空き家を個人で活用する難しさや、若者の雇用創出の必要性などに気付き、ゲストハウス経営に乗り出すことに。
借り入れで資金調達をした時の気持ちについて、「プレッシャーで白髪が増えました」と笑っていました。

しかしその後も、人口が減少するなかで貴重な建物の保存を行政だけに任せることへの課題感から、クラウドファンディングなどを活用しつつ新たな空き家再生に挑戦し続けています。

「空き家は負の遺産と捉えられがちだけど、いろいろな可能性が秘められている。うまく動かしたり、人とマッチングしたりすることで、地域住民にとっても有益なものになっていくのではないか」

そんな豊田さんの言葉に、会場を訪れていた多くの方が深く頷いていました。

産・官・学・金、地域の特色を生かすためのまちぐるみ連携

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社の後藤佑介さん。後藤さんは不動産開発、観光・ホテル事業、PPP/PFI関連などの多様な分野で官民両側にたった支援に従事されています。今回は特に、まちづくりおよび不動産開発のハード整備・ソフト面とも一体となった業務提供・支援のご経験を通じた知見をもとにお話いただきました。

テーマは「産・官・学・金」の連携。それぞれの動向や最新の情報を織り交ぜ、多様なプレイヤーが連携して空き家再生に取り組むにはどうしたいいのか、空き家再生を取り巻く状況を広く専門的な観点で知ることができました。

特に重点を置いてお話されていたのは「地域の特色を生かして事業づくりをする」ということ。そのために、「産・官・学・金」のそれぞれの立場で事業の検討をしてくことや、地域の課題や特色を見定め商品としてアピールできるような計画・目標を打ち出していくこと、さらに地元のプレイヤーと地元外のリソースからのチームづくりが重要だとお話いただきました。

不動産ファンドのスキームを通じて、空き家再生に新しい可能性を

「不動産ファンドのスキームと小規模不動産特定共同事業者への登録」。資金調達をどうするべきか、日本橋くるみ行政書士事務所の石井くるみさんからお話しいただきました。

石井さんは不動産・金融分野の法務コンサルティングを専門とし、民泊や不動産特定共同事業を活用した多くの空き家再生プロジェクトに携わっています。

資金調達と聞くと銀行からの借り入れが最初に思い浮かぶ方も多いはず。
日本人は持っているお金のほとんどは銀行に預け金融資産に偏っていると分析する石井さん。証券化されているものはひと握りで一部REITが買われているような状況。日本の不動産ファンドの市場は供給側、需要側どちらの視点からもまだまだ伸びていく見込みがあると言います。
そのような背景から、不動産ファンドを組成する意義がどのようにあるのか、専門的な法規制の話から具体的な事例を用いて活用方法を分かりやすくお話いただきました。

初心者でも始められるまちづくりとは

ハロー! RENOVATIONを運営する、エンジョイワークス濱口からは、全国で実践している「参加型まちづくり」の取り組みをご紹介しました。

今回のセミナーに合わせリリースした空き家再生業務支援ツール「ハロリノノート」の体験版についてもお話しました。実際に、会場の方にも使っていただきました。セミナーだけでは終わらない事業者同士のマッチング、地域の方を巻き込むファンづくりについて、会場の皆さんと取り組んでいけるスキームをご提案。

空き家再生で繋がる地域と人

セミナー終了後は交流会。参加者の皆さんとコーディネーターはもちろん、参加者同士で話し込んでいる様子も見られ、会場は熱気に包まれました。
豊田さんも「建物ありきの空き家再生ではなく、空き家を使って何かをしたいという人が現れて初めて物件に手をつける」とおっしゃっていましたが、この場からまた何かが生まれるのではないかと感じる一日となりました!

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