「好きなまちに貢献したい。素直な気持ちを伝える投資」投資家インタビューvol.10 迫さとみさん
ハロリノ編集部です!旧村上邸―鎌倉みらいラボ―の投資家、迫さとみ(さこさとみ)さんに投資のきっかけとプロジェクトへの想いをお伺いしました。引っ越しを機に、まちと触れ合う過程の中で自然なかたちで投資をされたという迫さん。
彼女の地域と関わる姿勢から、旧村上邸が大切にする「持続可能性」とつながるヒントをもらうことができました。
※インタビューは緊急事態宣言の発表される3月以前に行われました。
自然と近い暮らしがしたい
― 本日は宜しくお願いいいたします。迫さんは鎌倉にお住まいで会社も鎌倉ですよね。こちらに引っ越しされた理由は何だったんですか?
迫:トレイルランニングが好きなんです。鎌倉は低山が多くて、人も少ないし。
遠出して逗子や江の島の方に行くときもあります。
― 健康的で素晴らしい!運動がお好きなんですね。
迫: 小さいときから運動をしているので。都内に勤めていたときも職場までたまに走ったりしていたんですが、もっときれいなところを走りたいなと思いました。
走れる距離が次第に伸びてくるんですよ。何駅分も走れると交通手段化しちゃったりしてすごい便利ですよ(笑)
― 鎌倉の朝ランニングおすすめコースとかつくれそうですね。
迫: 鎌倉は海風もあるから、気候、風の向き、天気でコースを変えたりしますね。
ハロリノを運営されている、エンジョイワークスのみなさんもアウトドアを楽しまれているイメージ強いですよね!
―そうですね!休日は海や山に家族や同僚と行く様子を社内チャットで共有することも多いです。気軽にリフレッシュできるのはこのエリアのいいところですよね。
まちへの想いを投資に乗せて
ところで、エンジョイワークスのことはいつ頃知られたんですか?
迫: 1年くらい前に旧村上邸再生利活用ファンドの募集を鎌倉市の情報誌で見ました。引っ越したばかりで新しいまちを知りたくて読んでました。
― 丁度募集を開始した頃ですね。旧村上邸のプロジェクトのイベントは参加されましたか?
迫: 実はファンド募集中にもイベントしていることは知らなかったんです。ネットで調べて、後からイベントレポート見ました。もうファンド募集の締め切り直前だったので、駆け込んで投資しました(笑)その後の投資家イベントには参加しました。
― 最初、投資型ファンドと聞いてどんなイメージでしたか?
迫: クラウドファンディングは新しいものの開発やリリースのためのもの、というイメージだったので、古い建物や地域を守るために投資をするって新鮮でおもしろいと感じました。
― なるほど。「投資」っていうことばをハードル高く感じませんでしたか?
迫: 鎌倉の土地を気に入って住んだので、土地にお金を落とすことが個人でできる機会を求めていました。意識的に地域のリアル店舗を使ったりしていたので、その延長線上のように感じていました。
建物を維持してまちがよくなるのならばと…、寄付の気持ちに近かったかもしれないです。
― 商店街の八百屋さんで買い物するような感覚の延長線上という感じでしょうか?おもしろいですね。
鎌倉に引っ越して他に変わったことってありましたか?
迫: 自然のバランスがちょうどいいまちですよね。すてきなお店はあるけれど、まちが発展しすぎているわけでもない。個人のペースを守っている独特な空気感がいい。
民家、企業、商店、歴史的建造物の境目がない。このまちのおもしろさです。
― たしかに、線路との境目も少ないところありますもんね。ホームから家に入れる感じ(笑)いろんな魅力がバランスよくギュッと詰まっているまちですね。
そんな暮らしの中で見つけていただいたんですね。旧村上邸プロジェクトに期待するものってありましたか?
迫: 金銭的なものは正直あまりなかったです。地域をよくしたいという想いで出資したのが初めてだったので、純粋に運営がうまくいけばいいなと思いました。投資しているのに、お金以外の部分が気になるのは新鮮な気持ちでした。
―そんなにプロジェクトのことを考えていただいてありがとうございます!
湘南だからできる働き方を考える
―旧村上邸では2020年に入って様々な方にご利用いただいています。
定期的な能のお稽古、オフサイトミーティング、役員会議、衣装の撮影などです。自治会の方にも月1で近隣住民の方の交流の場としてもご利用いただいています。
迫: 外資系の企業も研修で使われたんですね!
― 「SDGs 未来都市かまくら」の中で旧村上邸は「社会」「環境」「経済」の三側面を循環させるSDGsのショーケースとなることを目指しています。そういった取り組みに共感していただきました。でも現在は新型コロナの影響を受けているところは大きいですね。
迫: 私の会社でもリモートワークになりました。気づいたことは、働く環境が自宅に意外とないということでした。場所を探している人が多いと思います。例えば、旧村上邸なら場所も広いし、換気もできる。近隣の方が予約制で使うのとかはいいのではないでしょうか?
― いい利用方法ですね!わたしたちも今までとは違う働く場としての利用をちょうど検討しているところなんです!
迫: もともと鎌倉って観光用のカフェが多いから、仕事できる場所が少ないんですよね。会員制とかではなく都度利用ができると使いやすいなぁと思っていました。
― 先の話にはなるかと思いますが、迫さんは会社で人事を担当されているとお伺いしましたが、会社で旧村上邸を使うとしたらどのように使いたいですか?
迫: 以前、会社で旧村上邸使いたいと話していたんですよ。私の会社では有志でイベントをゆるく行うことが多いのでスペース利用したくて。
― ありがとうございます!旧村上邸は研修施設ということで、堅い施設に思われることもあるんですが、「ゆるい」イベントいいですね。社内でのリラックスした交流ができそうです。どのようなものですか?
迫: 地域の方をゲストにお呼びすることもあります。活動資金も募金箱で集めているような感じ。業務外なので、楽しくしたいなら手を抜かないと。つらくなり、やらなくなるのは一番よくないと考えています。続くことが一番大切です。
― まさに、SDGs が掲げるサステナビリティ・持続可能性を感じますね!旧村上邸でもいろんなことを試していく準備ができているので、状況が整ったら実施したいと思っています。ぜひ今後も宜しくお願いいたします!
迫:ぜひ!今日はありがとうございました!
旧村上邸―鎌倉みらいラボ―は6月より営業を再開しています!地域の皆様と応援してくださる方とわたしたちだからできることを日々考え、実践していきたいと考えております。
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▼旧村上邸―鎌倉みらいラボ―Webサイト
https://kamakura-mirai-lab.com/
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