こま参道で参加者の企画が実現! 大山これから会議の「夏モリアゲ」レポート
小田急電鉄とエンジョイワークスで取り組む「大山これから会議」。「これからの大山を、みんなで考えつくっていく」をコンセプトに、神奈川県伊勢原市にある大山エリアの活性化に取り組む、参加型のプロジェクトです。今年8月11日~15日には大山ケーブルカーの夏の夜景運転に合わせ、大山で実現したいアイデアのあるメンバーが集まって「夏モリアゲ」企画を実施しました。その模様をお伝えします!※大山これから会議は終了致しました。
「大山これから会議」のこれまでの取り組みについてはこちら
「大山これから会議」、この夏から成果が実り始めます
メンバーそれぞれのアイデアから実現した企画
古くから信仰の山として親しまれてきた大山ですが、丹沢大山国定公園内にあり、ケーブルカーを使った手ごろなハイキングから山頂をめざす本格的な山登りといったレジャーまで楽しめる、懐の深いエリアです。
なかでも今回メイン会場となったのは、大山の麓からケーブルカー乗り場・登山道へと続く「こま参道」エリア。緊急事態宣言下であったため感染症対策を施したうえで、休業中の店舗や旅館などを使わせていただき、普段は静かな場所ににぎわいが生まれました。
期間中はあいにくの天気で最終日の15日は中止となってしまいましたが、大山で登山や散策を楽しみにいらした方々に、新たな大山エリアの楽しみ方を体感していただくことができました。
今回実現した企画は7件。大山エリアを盛り上げたいという想いで参加されたプロジェクトメンバーを紹介します。
オリジナルパンの販売(パン屋さん 結)
こま参道の特設会場で、かわいらしいオリジナルパンの販売をされた「パン屋さん 結」さんは、普段は伊勢原市内の店舗で販売をされています。こま参道を散策される方を、店長の黒田さんと小学生の息子さんが一緒に迎えてくださいました。店頭に並んだパンには大山を模ったあんぱんや大山クッキーといった大山らしさが出たパンも!購入された方には大山の思い出のパンになったのではないでしょうか。代表の黒田さんは、「自分では知り得なかった人とこの会で知り合えたっていうことが何よりの宝だなと思います」とおっしゃっていました。
朝採れ野菜の販売(片野施設園芸)
伊勢原市内で栽培されている新鮮な朝採れ野菜の販売をされたのは、片野施設園芸の片野さん。店頭にはきゅうりやオクラの他に、白茄子という珍しい野菜も!下山の際に「今晩の夕飯に…」と購入される方がたくさんいらっしゃいました。こま参道を通る方に「いってらっしゃい!」「あと半分!」「お疲れさま!」と元気に言葉を交わされ、こま参道が温かい空気に包まれていました。片野さんは、「今回新鮮な朝もぎ野菜をアピールできてよかった、購入して頂いた方が喜んでくれて良かった」とおっしゃっていました。
大山紙芝居(紙芝居師こまり)
大山紙芝居を上演された紙芝居師こまりさんは、普段から伊勢原市内のイベント等で活動されています。今回は大山の歴史や伊勢原について知ることのできる紙芝居を、クイズや駄菓子のプレゼントを交えて、小さなお子さんも楽しめるように工夫しながら披露してくださいました。こまりさんは「登山される方がとても多くて、人はたくさんいらっしゃるが、こま参道は通り過ぎる感じが多いので、足止めする方法を思いつけたら」とおっしゃっていました。
竹を使ったワークショップ(梅鉢TMC)
梅鉢TMCさんによる竹を使ったワークショップがこま参道のゑびす屋さんにて実施されました。普段から地元である伊勢原を中心に、竹林整備を中心に活動されており、今回は伐採した竹を使って竹とうろうや竹コップを作るワークショップを実施してくださいました。代表の小澤さんは「この会に参加したことで大山に対して取り組んでる人たちとの交流が本格的に作れてよかった」とおっしゃっていました。
テントサウナ
休業状態であった中の旅館元瀧を使ってテントサウナが実施されました。こちらは、緑に囲まれた旅館の屋上でサウナを楽しみ、庭にある滝で水浴びをするという、元瀧の環境を最大限活かしたものでした。サウナを利用された方はサウナの熱気、大山での森林浴、大山湧水の滝行という最高のコンビネーションを楽しまれていました。
線香花火長持ちチャレンジ(産業能率大学古賀ゼミ)
同じく旅館元瀧では、夕方から産業能率大学古賀ゼミのみなさんによる「線香花火長持ちチャレンジ」が実施されました。線香花火をどれだけ長く続けられるかというシンプルな企画に、参加されたみなさんも大盛り上がりでした。お友達同士のグループ、カップル、御夫婦と様々な方がチャレンジされ、「今年の初花火!」「夏らしい思い出ができた」と喜んでくださいました。花火の写真をスマートフォンを使用して参加者に共有するなど学生さんらしいおもてなしも喜ばれていました。
森林セラピストと大山詣り☆阿夫利神社&参道さんぽ(森林セラピスト&ヨガインストラクターkimiyoさん)
森林セラピスト&ヨガインストラクターのkimiyoさんが実施したのが「森林セラピストと大山詣り☆阿夫利神社&参道さんぽ」。普段は東京・御岳山などで同様の体験を実施されており、大山でもできるのではないかと企画してくださいました。ゆっくり歩いては立ち止まり、体操や呼吸法を行いながら、五感を使って大山を味わうツアーでした。体を動かし、大山の緑やすがすがしい空気を楽しむ様子は見ているだけで気持ちよさそうでした!kiyomiさんは、「大山というのも以前から興味があったんですけども、きっかけがなかった。もしかしたら御岳山等でやっているものを大山でもやれないかなと気軽に参加したが、実際にやってみて手ごたえがあり、本当よかった」とおっしゃっていました。
風鈴の音でお迎え
大山・こま参道エリアの店舗を中心に、店舗のみなさまに御協力いただき、風鈴を設置させていただきました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
夏真っ盛りの暑さの厳しい時期でしたが、大山にいらした方々に風鈴の夏らしい涼し気な音色を楽しんでいただくことができました。期間中の大山はひぐらしの大合唱の時期。風鈴の音もあいまって大山の夏の音を感じていただけたのではないでしょうか。
地域とつながるメンバー限定ツアー
大山を盛り上げたい、自分も何かしたい、そんな思いを持ったメンバーのみなさんに大山について知っていただくため、メンバー限定ツアーも実施しました。
普通の観光ツアーではなく、大山をよく知るスタッフのガイドで地域を見て回り、地元の方とお話をする中で、今の大山の現状と今後何が必要なのかを知っていただく機会となりました。
今回が参加型取り組みの第一歩。まだまだ続きます
メンバーのみなさんのアイデアが実現した今回の夏モリアゲ企画。コロナ禍や悪天候といったアクシデントはあったものの、これまでの大山になかったものをつくり出すことができました。
参加された事業者のみなさんからは、「コロナでしょんぼりしている町に明るい、元気なニュースをとどけられた」、「いろいろな方と知り合いになれて良かった」、「お客様の楽しそうな顔をみてよかったと思った」といった感想が寄せられました。また、「大山での企画を実施するきっかけとすることができた」、「大山に取り組む人々と交流することができた」、と効果を感じていただくことや、大山の課題や現状について現地で考えてもらえることもできたようです。
今回初めて現地での取り組みが実った「大山これから会議」ですが、その活動はまだまだスタートしたばかり。今後の活動にご注目ください。そして「大山これから会議」は大山のこれからを一緒に考え、つくっていきたいみなさんの参加をお待ちしています!
※大山これから会議は終了致しました。