ハロー! RENOVATION

"立山町のトランプ"こと大江利男さんとめぐる、五百石エリアまち歩きレポート

ハロリノ編集部

こんにちは! プロジェクトリーダーの西川です。富山県立山町で行っている「57%、立山。こえつちプロジェクト」で富山県立山町の五百石駅周辺のまち歩きイベントを去る11月13日に行いました。その様子をレポートします!

前日に行ったイベント(https://hello-renovation.jp/topics/detail/12978)では、地域の方から立山町の魅力をお聞きし、必要としている機能やあったらよいものを地域に住む・働くみなさんとブレストしました。しかし、まだまだ知らない魅力やポテンシャルがあるはず! ということで、翌日は実際にまちを歩いて立山町の魅力を地域内外の方と掘り下げていくイベントを行いました。

ガイドは”立山町のトランプさん” こと大江利男さんです。大江さんは政治家でもましてや大統領ということではなく、立山町のお店や不動産のことなら、誰よりも良く知っている「不動産屋さん」です。ここ数年立山町にできたおもしろい施設の多くを手掛けておられる立山町発展の功労者で、そんな大江さんを私たちは尊敬と愛を込めて「トランプさん」と呼ばさせていただいているのです。そんな、大江さんにガイドをしてもらい、立山町のメインストリートである五百石駅周辺エリアを歩きました。

五百石駅前に“トランプ”現る‼

イベントの集合場所は富山地方鉄道立山線が通る五百石駅前。その中で、一際異彩を放つ一人の男性の姿が!? そう、われらが立山のトランプこと大江利男さん、その人です。

“立山町のトランプさん” こと大江利男さん。「赤いネクタイしてきてくださいね!」のお願いに、期待を上回る装いで登場してくださいました。このサービス精神、さすが!

そんなトランプさんに惹かれた参加者は総勢17名。天気は晴天、絶好のまち歩き日和です。今回はあえて「立山町をよく知らない人」をメインにお声がけしたということもあり、近くは地元立山の方、遠くは都内から今回のイベントのために来てくださった県外の方も! みなさん名前シールを書いて、自己紹介をしてイベントスタートです。もちろん、忘れずに「立山%」も書いてもらいましたよ。

「大江」ではなく「トランプ」と書く、さすがの大江さん
イベントは選挙演説…、ではなく自己紹介から始まりました

ハイテクな立山町の図書館

まずは五百石駅内にある「立山町立図書館」におじゃまし、館長の古澤さんの説明をお聞きしました。じつはこの図書館は全国的にみても進んでおり、「読書通帳」というものをつくれば銀行通帳に記帳する感覚で自分が借りた本の履歴を記帳し管理することができ、なんとも便利です。本好きな私も、この仕組みを知り、即座に通帳をつくりました。

さらに立山町のすごいところは、町内の学校の図書館で借りた本のデータもこの通帳システムで一元管理できるという点。その子が大きくなるまでに、どんな本を読んできたのか? 通帳そのものが思い出や記録としても残ります。子育てをするにも素晴らしい環境です。

本の貸し借りについて説明する古澤さん。なんと無人で貸し借りすることができます!

秘伝のタレがついてくる空き店舗!

ポテンシャルだらけの五百石駅前に佇む、今は空いてしまっている焼きそば屋「わたなべ」さん。なんと秘伝のタレと常連さんがついてくる好物件とのこと。

カウンター一面に鉄板がある店内は、町のみなさんに愛された場であることが感じられる、どこか温かくて懐かしさが感じられ、参加者の皆さんも興味津々。

人一倍真剣に店内をみつめるインド出身のアチャリヤさん。インド料理でも鉄板を使う料理があるそうで、「何かお店やってほしいー」の声にまんざらでもないご様子?

この店舗の2階は元住居で部屋数も多く、「1階は鉄板焼屋さん、2階は宿泊施設なんて良さそう!!」なんて妄想がみなさん一様に膨らみます。さらに驚く発見も。裏口には湧き水が! この水も自由に使えるとのこと。秘伝のタレに、常連さんに、宿泊スペースに、あふれんばかりの湧き水もついてくるなんて。都心部では中々見られない好物件であることは間違いないですね。

その場ですかさず交渉を始める、さすがのトランプ大江さん

ヨガスタジオからのスナック

まだまだまち歩きは続きます。続いて案内してもらったのが、元スナックetoileさん。緑の外壁にピンクの看板がかわいいお店ですが、こちらもおもしろい可能性が。1階はカウンターを中心としたこじんまりとした造りですが、2階はワンフロアに水回りがついている広いスペースとなっていてこちらも現在空き店舗となっています。

一面鏡を貼れば今すぐにでもスタジオや稽古場として使えそうなこの空間に、参加者の宮下さんと高橋さんが手を挙げます。「ここでヨガ教室をやりたいです!」。富山でヨガのインストラクターをされているお二人。夕方は2階のスペースでヨガ教室の先生をやって、夜は1階のスナックのママに。とても楽しいアイデアがどんどん出てきます。

ここでもすぐさま交渉も始まります(笑)。実際にこれまでのイベントでもスナックのニーズは声として上がってきているので、ぜひ実現させていただきたいところ

まちの顔となるお店が担う役割

続いて、大江さんの同級生の石原さんがやっている学生服や婦人服から化粧品などを取り扱う「いしはら百貨店」さんにおじゃまさせていただきました。石原さんに「立山町のことを知るためのまち歩きをするのでお邪魔させてください」と事前にお願いしていたところ、なんと、今回のまち歩きのために沢山お菓子をご用意して待っていてくださいました!

石原さんからは、五百石駅前エリアについてお話を聞きました。

一人暮らしのお年寄りが増えていること、まちを盛り上げるためには若者が必要だということ、そのために婚活イベントなどの活動を行なっていること。いしはら百貨店さんには、インターネットには載らない地域の個人的な話がたくさん集まってきます。どこどこの息子が帰ってきたとか、どこのお宅が空き家になっているだとか、そういった地域のお困りごとやニーズの受け皿として機能しておられるのだと感じました。

そして、若者がいないという課題を「おむすびくらぶ」という団体が婚活イベントなどを行うことで解決へのアプローチされていたり、地域のお年寄りのコミュニケーションの場になっていたり、まちの商店がもつ役割を知ることができました。

今日を振り返って

さらに空き居酒屋さんや旧保育園跡地を活用した分譲地などを案内いただいた後、本日のまち歩きをふまえて五百石駅内にあるニルカレーさんにて最後のブレストを行いました。

まずは、まちの魅力からヒアリング。ここでみなさんの口から一様にでてきたのは、やはり、焼きそば屋「わたなべ」さん。

秘伝のタレの魅力もさることながら、場所のもつ温かさを気に入ったようで、再生案が次々と飛び出てきました。次いで、めぐった場所それぞれに魅力を感じてもらえたようで、先んじてご紹介した場所なども次々と魅力として挙がりました。つまり巡った場所どこもかしこも、魅力と可能性だらけということですね。

立山町の魅力を十分に味わっていただけたことを実感した後は今後の立山町に必要なもの、ほしいと思ったものは?というお題で意見をいただきました。大きな機能で分けるとしたら、居酒屋系、子どもの遊び場系、大人の遊び場系、学べる場所系、移動手段系の意見が出てきました。

ここまでさまざまな立山%の方にお話し聞いたなかで必ず出てくるのが「居酒屋」。五百石駅周辺は夜間営業しているお店が少なく、地元の方の会合の場としてのニーズもあるとお聞きしています。

そして、お子さんが安心して遊べる場や社会と触れ合える場所、というご意見も出てきました。これはよいまちづくり、村づくりを行う上では忘れてはいけない要素だと改めて思い直されました。

最後に、町からみた旧土肥邸(こえつちプロジェクト)にほしい機能を考えていただきました。前日の地元住民の方との設計イベントとはまた違うアイデアが飛び交うなか、「WWOOFer(ウーファー)」という、これまでまったく出てこなかった面からの意見が飛び出ました。

WWOOFは、World Wide Opportunities on Organic Farms(世界に広がる有機農場での機会)の頭文字で、農場で無給で働いて「労働力」を提供する代わりに「食事・宿泊場所」「知識・経験」を提供してもらうボランティアシステムのことで、金銭のやりとりは一切ありません。WWOOFerはその参加者をさすそうです。このWWOOFerを旧土肥邸にも採用して、泊まり込みでその方の得意を生かした仕事が提供できる環境を盛り込むなど、大変興味深いアイディアでした。

イベントごとに立山%の異なる方々にご参加いただいているおもしろさはこういった点にあります。われわれプロジェクトチームだけでは到底思いつかない、辿り着かなかったであろう視点というものに多く出会うことができるのは本当にありがたいですし、うれしいです。

今回いたただいたたくさんのアイデアを活かし、いかに良い場所をつくれるかはプロジェクトチームメンバーの腕のみせどころでもあり、おもしろがれるポイントでもあります。

締めはわれらが大江さん。薄々感じてはいましたが、トランプさんというよりは、麻生太郎さんに見えてきたのは私だけでないはず。最後は大江さんを囲んで集合写真です。麻生太郎さんに見えてしまった大江さんを囲んで組閣を意識した写真を撮ってみました。

11月12日・13日と二日間、聞いて、話して、歩いて、見て、掘り下げた立山の魅力とまちに必要な機能。旧土肥邸で実現させたいコトとヒトの輪はどんどん広がっていきます。今後のプロジェクトにぜひご期待ください!

 


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