元工場を秘密基地に。地域に開かれた創作活動の場「シェアラボ」が藤沢に誕生【工場跡地利用事例】

本プロジェクトは、神奈川県藤沢市で70年以上続く老舗の町工場「藤沢機器」の元工場を活用し、クリエイターやアーティストが活動できる施設「(仮称)藤沢ラボ」として再生するプロジェクト。現地イベントを重ねながら、みんなでアイデアや要望を出し合ってきました。4月のオープンに向けてプロジェクトが目指す場をおさらい! 秘密基地を探している人も、工場の利活用を考えている人も必見です!

めざせ!藤沢の新しいカルチャーの発信拠点

ハロリノプロデューサーの山田です。
「元工場をフリーダムに妄想する会議」に参加いただいた方、こんにちは。
本プロジェクトをこの記事で初めて知った方、ありがとうございます。

このプロジェクトは藤沢駅から徒歩約12分、築50年以上経った工場を大型シェアスペース施設「シェアラボ」に生まれ変わらせるというもの。広い空間を小分けして、音が出せる、小売ができる、子連れで使えるといった特色を持たせたブースをつくり、地域の人も気軽に立ち寄れる場にしていきます。

2回の現地イベントで、リノベ計画を考えた

かつて、HOUSE YUIGAHAMAというカフェで開催したイベント「『そんな物件ねーよ!』をつくる会議」。そこからアトリエを複数人でシェアするアイデアが生まれ、のちに工場跡を活用した「シェアアトリエ」が誕生しました。
https://hello-renovation.jp/topics/detail/3031

今回のプロジェクトは、大きな、大きな物件がすでにあります。

川沿いにある、藤沢機器の元工場。ここをどのように使うかをみんなで考えるところからスタートしました。参加者一人ひとりのアイデアを盛り込んで、リノベーション計画がつくられていきます。それでは、みんなの突拍子もない妄想を披露しあった2回のイベントを写真で振り返りましょう。

イベント第1弾は【それぞれの個室をどう使う?】

参加者が考えたブースのタイトルはこちら!・現像所アトリエ ・誰でもアートラボ”コミュニティアート” ・制作と展示と ・劇団工房シアターフォルケ ・High交場ハイコウバ ・ダンスラボ ・服をつくる人の部屋 ・絵をかく小部屋 ・コワークスペース マイスタジオ ・無になるラボ ・私のアトリエ ・せまい空間の有効活用スペース ・木工の部屋 ・The toys awake up a dream ・ラボでcill out (最後に葉のマークあり) ・遊び場 ・リラックス空間 ・ホワイトキューブ ・建築学生がアトリエとして使うなら ・樹古里館工房Kikorikan

7月30日に実施した1回目のイベントは「自分だけのラボをつくろう!」がテーマ。3畳程度の個室スペースをどのように使っていくか、みんなで意見を出し合いました。

現地の広さを体感しながら、イメージを膨らませます。

写真はSNSで事前に共有されていたワークシート。広さや仕様が簡単に記載されたブース図を参考に、ラボのイメージやタイトル案、看板のイメージなどを思い思いに描き込んでいきます。

「子どもたちや障がい者、認知症の方など、ふだんアートやものづくりに参加しにくい地域の人たちにも開かれたスペースに」「子どもからお年寄りまでいろいろな人が交わり、来た人がハイタッチしたくなるような場に」「“自分の気になること”を気軽にしたり、発信できたりするスペースに」など、自分の趣味をとことん楽しむためのアイデアだけでなく、新しいコミュニティが生まれることへの期待が込められたアイデアもたくさん上がりました。

イベント第2弾は【みんなで使う共用部、どうする?】

そこで上がったアイデアはこちら! 黒板や掲示板を置いて地域との接点を作りたい ・本やマンガ・レゴを置いて子どもが集まれるスペースにしたい ・撮影スタジオを作って利用者が作品を撮影できるようにしたい ・地元の方も参加できるフリーマーケットを開催したい

10月1日に実施したイベント第2弾のテーマは「みんなで使う共用部、どうする?」。

施設全体の雰囲気が決まるといっても過言ではない共用部。
その使い方について、どういった要素があればいいだろう?

アイデアをシートに書き込みながら、みんなでブレストしました。

この日のワークショップでもたくさんのアイデアが生まれました。

なかでも多く見られたのは「シェアラボが地域に開いた場所にするには?」という視点。この日は内部解体前の築50年の工場が見られる最後の機会とあり、「古い扇風機は残してほしい」「ノスタルジックなスイッチが魅力的!」という声もありました。

リノベーションプランは、これら2回のイベントで出たアイデアを盛り込みながら考えました。クリエイターやアーティストのみならず、趣味を含めて広く創作活動を行う人、近年増加しているフリーランスや副業を営む人、リモートワークを行う人などなど、ユーザーが自由に活動を行えるような場をイメージ。また、利用者さん以外も気軽に立ち寄れる場所にしたいと飲食テナントスペースも併設しました。

こちらが共用部と、DIYによるカスタマイズもOKなブース内部イメージ。

いよいよ賃貸募集条件が決定。利用者募集中

元工場をみんなの秘密基地に――。そんな思いで考えてきた創作活動の場「(仮称)藤沢ラボ」が4月、地域に開いた場としていよいよオープン。リノベーション完成前ですが、賃貸募集条件が決まりました。

イベントを重ねるごとに完成イメージが見えてきたシェアラボ。歴史を刻んだ古き良き道具たちを残しつつ藤沢のカルチャー発信拠点となるよう、引き続き地域のみなさんと一緒に魅力的な場所にしていきます。ものづくりをしたい人、飲食店をしたい人など、ぜひお問い合わせください。リノベーションの完成も、どうぞお楽しみに!

〔こんな人を募集しています〕
・趣味部屋、作業部屋が欲しい人
・自室+共用スペースでガリガリ製作したい人
・音を出してもいいスモールオフィスが欲しい人
・作業場兼小商店舗をやりたい人
・カフェテナントを開きたい人(カフェ空間があります)

使い方はかなり自由! シェアラボ賃貸募集詳細ページ
https://enjoystyles.jp/index.php?c=detail&id=6044

2023年3月19日(日)にオープン前見学会を開催します
https://hello-renovation.jp/news/detail/18681/367

関連情報
●タウンニュースに取り上げていただきました
https://www.townnews.co.jp/0601/2022/09/02/640455.html

●物件ファンにも載っています!
https://bukkenfan.jp/e/5864516339510547766

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