空き家から賑わいを創出! 地域で巻き込み合う場づくりの仕掛け

こんにちは。エンジョイワークスの保坂です。

突然ですが、みなさんの周りで、空き家問題で困っている人はいませんか?
もしくは、あなた自身が「いつか実家が空き家になってしまうかも…」と不安を感じているかもしれませんね。

そこで、この記事では空き家問題解決の新たなモデルケールになりうるプロジェクトと、その参加の方法を紹介します。

空き家を活用して地域の多世代交流拠点へ!

私は現在、神奈川県葉山町にある空き家をリノベーションし、地域の多世代交流拠点をつくる「日本の暮らしをたのしむ、みんなの実家」プロジェクトを担当しています。

このプロジェクトは、負の遺産ともいわれる空き家を、地域にとって価値のある場に変える挑戦です。
私たちは、空き家活用をひとつのきっかけとし、地域コミュニティの維持や活性化などを通した地域課題の解決を目指しています。

空き家が増えてしまうとエリア全体の価値も下がってしまいますし、治安の悪化に繋がります。
さらに、空き家問題を深刻にしている背景には、少子高齢化や都市部への若者の流出などによる人口減少の問題なども関係しています。
このように、地域が抱える課題はどれもつながりを持ち、互いに強く影響しあっているのです。

これらの問題に対し、私たちは地域のコミュニティが持つ力に注目しています。
住民同士が支え合い、安心して暮らせるまちをボトムアップでつくる仕組みができれば、地域として発展を続けていけると考えています。
私たちが「多世代交流」をキーワードに、より多くの人に開かれた対話の場を大事にしているのもそのためです。

このプロジェクトのこれまでの経緯についてはこちらの記事でまとめています。
・葉山の古民家再生プロジェクト”平野邸”は今、何合目か
https://hello-renovation.jp/topics/detail/9216

持続的発展を可能にする空き家再生の仕掛け

空き家を利活用するにあたって私たちが特に大事にしていることは、持続的発展を可能にする場づくりの仕掛けを提供することです。

リノベーションをして建物をきれいにしたら終わり、ではなく、むしろその後、どうやって運営していくか。こちらの方が重要だと考えています。

平野邸はリノベーションを経て、スペース利用と宿泊ができる施設になりましたが、宿泊のチェックインの時間とスペース利用の時間が少し重なるようになっています。
これも仕掛けの1つ。
こうすることで、初めて葉山を訪れた人にもこの地域に住む友だちができ、次からは葉山が「帰る場所」になるかもしれません。
もしそうなれば、普段は葉山に住んでいない人にとっても、平野邸を通して葉山はただの観光地ではなく、愛着ある場所になるはずです。
それは、まちについて自分ごと化して考えることに繋がっていきます。

そのため、平野邸に宿泊したり、イベントに出席したりするだけでも、このプロジェクトに参加できるのです。

想いをのせたお金でつくる 「まち」 への期待

このプロジェクトではクラウドファンディングで資金を募集しています。
これも、誰もが場づくりに参加できるようにするための大事な仕掛けです。

今回、クラウドファンディングに出資して、「投資家」としてプロジェクトに参加してくださった崎川勇登さんは、これからの時代にあわせたまちづくりの方法を探していたときにネットでこのプロジェクトを見つけたそうです。

「これまで日本のまちづくりは、税金や大企業の資本によって行われてきました。
しかし平野邸のプロジェクトでは、僕たち一般市民から少しずつ集めたお金によって、まちづくりに必要な地域コミュニティの拠点をつくっています。
共感によって集められたお金には、まちや地域に対する想いも一緒にのっかっていて、そんなお金でつくられる『まち』はきっと素敵なものになるなと思い、投資しました。」

平野邸からのライブ配信にもゲスト出演! 投資家の崎川勇登さん(写真右)

ふだんは弁護士として不動産案件をよく扱っている崎川さん。
「平野邸はこれからの“まちづくり”のモデルケースになる! と直感した」と、プロジェクトへの想いも、崎川さんならではの視点で話してくれました。

「平野邸は、不動産特定共同事業法という法律が定めるさまざまなルールに従って運用されています。この法律が今回のように、空き家再生に用いられたケースは、僕の知るかぎり未だかつてありません。
でも、今後、必ず不動産特定共同事業法は今回のようなケースで使われることになっていくと思います。
その時に、弁護士としてお役に立てるように平野邸を通じて勉強していきたいです!
よろしくお願いします!」

人と人のつながりに共感。投資家として場づくりに参加したい

そしてコメントをくださったもう1人の投資家は、矢野美希さん。
矢野さんはこのプロジェクトの初期から、イベントなどに参加しています。

一人1品持ち寄ってのワークショップに参加した矢野美希さん(写真中央)

投資家としてプロジェクトに参加した理由について、「平野邸やこの地域、さらにプロジェクトに関わる人たちに親しみがわいていたこと、これからつながっていろいろやっていかれたらいいなあという思いがあったから」と教えてくれました。

地域の人たちと交流を持ち、ネットワークをつくり上げていく感じにひかれたという矢野さん。

「このプロジェクトの一番の魅力は、誰でも葉山の地域の人たちと自然に交流を持ちつながることができるところ。
人と人がつながっていけるような場づくりをしていきたいですね。楽しみながら和気あいあいとつながっていける場を一緒につくっていけたら嬉しいです」と、これから取り組んでいきたいことについても話してくれました。
私たちにとって、矢野さんもこの場を一緒につくっている仲間の一人です。
矢野さんからの言葉を受けて、これからも、興味をもってくださった方が入りやすいコミュニティとして育てていきたいと改めて思いました。

一緒に場づくりを楽しみましょう!

平野邸の障子はみんなで貼りました

生まれ変わった古民家平野邸は、これからどんな場になっていくのか。
参加する人の数だけ可能性が広がっています。

私たちと一緒に、空き家問題解決のモデルケースを作りませんか?

みなさんのご参加、お待ちしています!

(2020年11月30日追記)
▼おかげさまでプロジェクトへご投資いただいた金額が、目標としていた1,500万円に到達いたしました!
12月15日まで、キャンセル待ちを受け付け中です。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://hello-renovation.jp/renovations/project_summary/6814

▼平野邸で行われている多世代交流について、詳しくはこちらもご覧ください。
・古民家・平野邸が「食」と「学び」を通した地域の交流の場に
https://hello-renovation.jp/topics/detail/9290

 

※出資金から管理報酬を年度毎に、その他銀行手数料等をご負担頂きます。
※事業の状況により、利益の分配が行われない可能性及び返還される出資金が元本を割る可能性があります。詳しくはハロー!RENOVATIONの「ファンド情報」、匿名組合契約書及び契約成立前交付書面等をよくお読みください。
株式会社エンジョイワークス
不動産特定共同事業者[神奈川県知事 第9号]
※本ファンドにおいて、株式会社エンジョイワークスは、当事者として不動産特定共同事業法第2条第3項第2号の匿名組合型契約を出資者と締結します。

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