初年度の営業終了! 食と癒やしとカルチャーで濃密なコミュニティを育む、乗鞍岳の冷泉小屋
初営業を終えて冬季休業に入った名峰乗鞍岳の冷泉小屋。標高2100mの歴史ある山小屋が人と人とを結びつけるハブとなって、濃密なコミュニティを育む場となりつつあります。
愛ある利用者さんや地域の方々、頼もしいスタッフに恵まれ、試行錯誤しながらも日々を楽しむ様子はSNSからもうかがえます。プロジェクトリーダーの村田さん夫妻からの、4カ月間の営業を終えてのお礼メッセージをお届けします!
みなさんのおかげで冷泉小屋は成長しています
昨日、今年最後になる宿泊のお客さまを送り出して、冷泉小屋は2022年度の営業を無事に終えることができました。今年7月1日にオープンしてからあっという間、怒涛の約4カ月でした。
飲食業も宿泊業も経験のない私たちにはほぼすべてが初体験で、スタッフと試行錯誤をしながら毎週末お客さまをお迎えしていたので、おそらく足りないことも多かったと思います。しかし、そんな中でも「よかった」という声をいただき、なんとか昨日までやってこられました。
あっという間すぎて、結果180名近いお客さまに宿泊いただいたのに、すべてのお客さまの宿泊が昨日のことのように思い出せます。
この4カ月で宿泊も立ち寄りも含めると、本当に多くのお客さまと出会うことができました。私たちが今までいた広告業界ではおよそお会いできなかった方々ばかりで、自分たちにはまだまだ知らない世界があり、それをお客さまによって教えていただくことが多かったように思えます。
冷泉小屋は私たちだけではできません。オープン前のDIYやクラウドファンディングのみならず、多くの方のご協力があってオープンできたと思っています。そしてオープンしてからも来てくださるお客さまにご意見をいただきながら少しずつアップデートしてきました。
冷泉小屋のある乗鞍地域がゼロカーボンパークだからこそ意識しなければならない持続可能なエネルギー問題も、今年はかなり苦労しましたが、お客さまから紹介された専門家の協力を得られそうで、少し前進の兆しが見えてきました。本当にみなさんのおかげで冷泉小屋は成長しているのです。
ここからのオフ期には今年できなかったことや見えてきた課題に向き合い、また来年に少し進歩した小屋をお見せできたらと思います。小屋は休業しますが、来年の開業までフル稼働することになるでしょう。
ここまで支えてくれたスタッフにも感謝します。奇跡的に集まったあなたたちがいなければ冷泉小屋は立ち行きませんでしたし、冷泉小屋の空気はあなたたちがつくっています。本当にありがとう。また来年も一緒にやりましょう。
そして小屋に来てくださったすべてのみなさま、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。乗鞍岳の冷泉小屋でお待ちしています。 来年の営業は5月後半を目指しておりますが、雪の状況によって変わりますので、SNSにてご連絡いたします。
雪囲いを窓にはめて、はね橋を上げ、小屋の冬支度完了
一昨日、小屋を閉める作業がすべて終了しました。
お客さまが小屋に入るときに渡るはね橋は、実は小屋の大きな扉となっていて小屋閉めの際にはこの橋を上げ、完全に封鎖します。雪囲いを窓にはめ、室内が暗くなり、はね橋を上げるといよいよ今期も終わりです。
バイトのななちゃんは、この小屋で働くために北九州から一人出てきたため、人一倍寂しがっています。数週間前から終了のカウントダウンを毎日していました。シェフの岡村さんはあっさりしているので、これから始まるスノボシーズンが楽しみな様子。小屋番の主藤さんは「本当に長かった!」と実感がこもったコメント。本当に誰よりも小屋にいて、いろいろな作業を進めてくれました。彼がいなければ何も進みませんでした。
代表村田と私(妻)はオフシーズンもやらなければいけないことが沢山あり、寂しいなど全く思わないのですが、前のオーナーの筒木さんはじめ、地元でお世話になった方々にご挨拶をしに行くと「ああ、しばらく来ないんだな」と感じました。乗鞍の紅葉ももう終わりです。
奇跡的に出会った5人で約4カ月、この小屋でお客さまをお迎えしてきました。真っ暗になった小屋は人の気配が何も無く、あの賑わいが遠い昔のようでした。半年間、小屋はオフシーズンとなりますが、発信を続けていきますので引き続き見守っていただけると幸いです。
この4カ月、冷泉小屋に沢山の愛情をいただき本当にありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします!
*この記事は冷泉小屋のFacebook投稿を再編集して掲載しています。
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●冷泉小屋について
標高2100mの山小屋を再生して、食と癒やしとカルチャーの交差点に
ストイックな山もいいけど、山小屋時間をもっと楽しみたい。2100mの山小屋で、仲間や家族と、もちろん一人でも、素晴らしい自然の中で、夕暮れや星空、そして雲海に昇る朝日を、おいしい食事とお酒、冷泉を沸かすお風呂とともに満喫してもらえたらと思います。あなたの探している「なにか」や「だれか」にきっと会える、そんな山小屋を目指します(ファンドページより)
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