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ポジティブな監視社会

川村達也 / ハロリノ編集部

誰かに見られている社会

「監視」という言葉に、いいイメージを持つ人は少ないと思います。

海やプールでのライフガードの方々ぐらいでしょうか、監視してもらってありがたいと思える存在は。それほど監視は避けたいものです。

個人が嫌がる一方、国家や社会は監視をエスカレートさせています。

生体認証というテクノロジーが行き届いた中国は、現代の監視社会を象徴する存在でしょう。
会社においては、社外取締役を始め、コーポレートガバナンスとして監視を強化しています。

企業のセールスパーソンは、スマホで位置情報を会社に握られ、ちょっと喫茶店で一息ということすらできなくなっているという話もあります。これも立派な監視でしょう。

監視社会がひろがり、監視社会とどう向き合うかが問われている時代であることに、疑いの余地はありません。

監視を受け入れる

監視社会での生き方は大きく2つに分かれます。
監視の目からいかに逃れるか。監視を受け入れた中でいかに快適に過ごすか。

後者のヒントの一つにブロックチェーン技術があります。

ブロックチェーンの解説は他に譲るとして、ブロックチェーンの特徴の一つに、中央集権型ではなく、自律分散型システムということが挙げられます。

一部の特定の人たちに権力を持たせ監視機能を成立させるのではなく、監視機能を無数に分散させ、その中で取引をオープンにすることで結果正当な取引しか残らないという発明に近い画期的な仕組みなわけです。

ブロックチェーン的監視スタイル

監視がなんだか嫌な感じがするのは、中央集権型だからではないでしょうか。
監視する側が強者、される側が弱者という構造。
監視するされるに関わらず、そのパワーバランスに嫌悪感を覚えるはずです。

しかし、監視が分散型になり、より健全に機能が発揮されれば監視社会そのものをポジティブに捉えることが可能になります。

実はこれはブロックチェーンというテクノロジーの話に先行して、投資という世界では当たり前の話でもあるのです。

気になる存在、面白法人カヤック

上場会社にとって株主とは「不特定多数の無数の存在」といえます。
無数の存在に株式を付与し、会社運営というネットワークの一部を担ってもらっているわけです。

上場会社に投資するということは、監視の目の一部を担うことに他ありません。

下記は、鎌倉を代表する会社であるカヤックの柳澤さんの著書「リビング・シフト」の一節です。


常に誰かしらに見られているという状態をポジティブに捉えています。
まさにブロックチェーン的発想です。

私は鎌倉市民でありますし、カヤックの株主でもありますが、まちを歩いているとカヤックの社員を見かけます。知り合いもいますし、知り合いでなくても、多分カヤックの社員だなと思うことも多いです。

カヤックはわたしにとって気になる存在であり、気にしているということ自体、既に分散型システムの一旦を担っているということです。

そして、多くの個人から気にされる存在であるというのは、ポジティブな監視が実現している状態といえるのではないでしょうか。

気になる存在をつくる

ポジティブな監視は、なにも上場会社への投資に限ったことではありません。
ハロー! RENOVATIONでプロジェクトに投資として参加することも同じです。

プロジェクトの想いに共感する、残したいと思える建物がある、その中で金銭的なリターンを得られるかもしれない、だから投資してみる。

という行動の先には、プロジェクトが、運営会社のエンジョイワークスが、気になる存在になっていくということです。

投資を通じて、気になる存在をつくってみましょう。

多くの投資家から気にされ、結果、魅力的なプロジェクトと、健全な運営しかされなくなる。それこそがハロー! RENOVATIONというプラットフォームが望む世界でもあるでしょうから。

川村達也
「投資」と「鎌倉」の二軸で活動する二児の父。
ベンチャーキャピタルでスタートアップへの投資、個人では上場株と未上場株投資を行う。
鎌倉を拠点としつつ、海外へ数ヶ月拠点を移したり、キャンピングカーで国内を移動する生活を家族で送っている。

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