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仲間になる投資家

島野千恵 / ハロリノ編集部

投資家というお客様

多くの場面で、投資家は「偉そうな存在」として扱われます。
会社の経営者は投資家の顔色をうかがい、投資家の意見は絶対的なものとさえ思われています。

それはまるで日本の飲食店の光景に似ています。お店はお客様を神様として扱います。
客の横暴はある程度認められ、お金を払っているのだから仕方ないという暗黙の了解さえあるように思います。

飲食店のお客さんが支払う代金は、飲食店の売上となり、経営者や従業員の給与の源泉です。ですので、どうしてもパワーバランスができてしまう構造も理解できます。

では投資家はどうでしょうか。

売上にならない出資

個人投資家の代表的な形である「上場会社の株主」で考えてみましょう。

ある上場会社の株を買うために10万円かかったとしましょう。
この10万円は、会社にとって売上ではないので、飲食店のように経営者や従業員の給与の源泉にはなりません。

経営者は自社の株を持っているケースが多いので、株の売買を通して株価が上がれば恩恵があると思われるかもしれませんが、実際には、経営者が持ち分を売ることはそう簡単ではありません。

従業員はストックオプションがあるから恩恵があると思われるかもしれませんが、恩恵を受けるといえるレベルのストックオプションを保有している従業員は、限りなく少ないです。

つまりは、平たく言うならば、ある人に株主になってもらっても、経営者や従業員に金銭的な恩恵は特にないのです。

株主からしてみれば10万円の身銭を切っていると主張するかもしれませんが、経営者や従業員にとってみれば「そんなこと言われても」と思うのが、本心ということです。

君臨する会社法

では特別歓迎されない株主は、なぜそんなに偉そうなのでしょうか。

そこには会社法という法律が大きく関係しています。
株式会社というものは、所有と経営を分離する仕組みとして成り立っており、経営者は株主の価値(株価)を高めるために最善を尽くしなさい、それが経営者としての責任です、とされてしまっているということに尽きます。

株主の価値(株価)を高めなさい、その限りにおいて経営者は経営者でいられますよ、という制度になっているので、経営者は頑張るし、頑張っている姿を株主に見せるわけです。

最高意思決定者

そういう制度なり仕組みの中で、資本主義は大変機能し、世界の経済を牽引してきたことは確かです。

株主は実質的所有者であり、株主が集まる株主総会は最高意思決定機関です。
所有者といわれ、意思決定の最上位といわれたら、ふんぞり返るのも理解できます。

しかし、「株主は最高意思決定者」と本気で思っている人はいるのでしょうか。
年1回の株主総会で議決権を行使できるというものが、そんなに偉いのでしょうか。

会社法も学び、資本主義のド真ん中ともいえる投資の世界にいる身としては、左脳では理解しているけど右脳では決して理解しきれないというのが本心です。

裸の王様

株主は裸の王様なのではないかと思うことすらあります。

最上位の存在とタイトルだけは与えられているものの、会社の中身はまるで知らず、ちやほやされるのは制度上そうなっているからであり、実際は腫れ物を触るかのような扱いを受けているに過ぎません。

株主の振る舞いは二極化します。
わかった上でうまくその仕組みにのっかり儲けを狙うものと、それすらわからずまさに裸の王様としてマーケットの養分となるものの、どちらかです。

そして、そのどちらもなんか違くないか?と思い始めている人が増えてきたのが「今」ではないでしょうか。

仲間になる投資

ハロー! RENOVATIONでプロジェクトに投資することは、そのどちらでもない投資のスタイルです。

プロジェクトに投資したからといって、お客様扱いされることもないですし、投機的なリターンが見込めるわけでもありません。

投資という行為を通じて、プロジェクトの「仲間」になるのです。

どうしたらプロジェクトがうまくいくのか、建物が新たな場として生まれ変わるのか、生まれ変わった場が継続できるオペレーションはなにかを一緒に試行錯誤します。

悩みや課題が共有され、あなたの力が求められるときがきます。
お金という力はきっかけに過ぎず、投資をしたという行為はゴールではなく、スタート地点に立つことを意味するのです。

そう、巻き込まれてちょっと大変そうだけど、だから楽しいと思える投資の世界が待っているはずです。

 

川村達也
「投資」と「鎌倉」の二軸で活動する二児の父。
ベンチャーキャピタルでスタートアップへの投資、個人では上場株と未上場株投資を行う。
鎌倉を拠点としつつ、海外へ数ヶ月拠点を移したり、キャンピングカーで国内を移動する生活を家族で送っている。

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